【W杯ベスト8へ】次戦相手は強豪クロアチア 「サムライは諦めない」現地で緊急取材(2022年12月3日)
日本初のベスト8の前に立ちはだかるのが、前回大会の準優勝国クロアチアです。
過去の大会では2度対戦して1敗1分けと、まだ勝ちはありません。
ヨーロッパ・アドリア海に面したクロアチア。人口はおよそ400万人と、日本の30分の1ほどですが、なぜサッカー強豪国なのでしょうか。
現地を緊急取材すると、首都ザグレブの街はサッカー一色。
日本のスペイン戦勝利の一報はすぐに伝えられ…。町の人も警戒モードです。
取材を進めると、サッカー熱の源ともいえる現場を発見。
サッカースクール「トレシュニェヴカ」、ダビド・プリバルサンコーチ:「このクラブには300人以上の子どもがいます」
日が暮れても、サッカーの練習に汗を流す子どもたち。現役の代表選手を2人輩出した名門クラブです。
クラブの生徒:「(Q.好きな選手は?)エムバぺ選手とオルシッチ選手。1対0でクロアチアが勝つ」「どちらもいいチームなので接戦になりそう」
サッカースクール「トレシュニェヴカ」、ダビド・プリバルサンコーチ:「学校でも家でも、そしてここでもサッカーの話をしてあとは寝るだけ。サッカーがすべてです」
幼いころからの英才教育。これが人口400万人ながら、名選手を次々に輩出してきた理由だと、地元紙の編集長はいいます。
スポルツケ・ノボスティ紙、ロベルト・ショーラ編集長:「競争で勝者でなければならないと育てられている。勝者だけが成功すると。自己主張を捨ててチーム重視にプレーし、それに才能が加わる。それが我々の成功の秘密でもある」
強豪クロアチアと深い縁がある日本人がいます。
クロアチア料理店「Dobro」・川崎幸樹代表取締役:「2002年の日韓W杯が縁」
都内でクロアチア料理店を営む川崎さん。20年前の日韓大会、クロアチアチームが滞在した新潟のホテルで、「おもてなし担当」でした。
大会後、川崎さんは初めてクロアチアを訪問、転機が訪れます。
クロアチア料理店「Dobro」・川崎幸樹代表取締役:「(クロアチアの)サッカー協会の人たちとお酒を飲んだ時に『日本にクロアチアレストランが1軒もない。お前やれ』ってジョークの話から始まって」
そして、ジョークは現実のものに。今では日本人だけでなく、クロアチア人らでもにぎわう人気店に。
日本人客:「次、クロアチア戦ということなので、気持ち上げるためにも、その前に食事をさせて頂いて。ブラボー!頑張れ日本!」
こちらは、「サルマ」と呼ばれるクロアチア伝統のロールキャベツです。
試合当日は、パブリックビューイングも行う予定です。
クロアチア料理店「Dobro」・川崎幸樹代表取締役:「(W杯)3回当たるのって奇跡的なので楽しみたい」
そんなクロアチアの危険人物が、2018年のFIFA年間最優秀選手、ルカ・モドリッチ選手(37)です。
クロアチアの絶対的エースにして攻守の要。多彩なパスで決定機を演出する一方、相手の動きを読んだ抜群のポジショニングでピンチを防ぎます。
そして、その相方、マルセロ・ブロゾビッチ選手(30)。
無尽蔵のスタミナを誇り、中盤からゲームをコントロール。準優勝した前回のロシア大会では、モドリッチ選手のゴールをお膳立てしました。
クロアチアサッカーを知るジャーナリストは…。
クロアチアサッカーに精通・長束恭行さん:「モドリッチを封じても1番ピッチで動くのは11番ブロゾビッチ。彼を封じた方が、モドリッチよりも攻撃が寸断できるかもしれない。今、日本代表が成功しているのは後半にスピードがある選手を置いて、それで試合をひっくり返す。そこでクロアチアがどういうカードを切るか。ただ、今の監督はちょっと遅い。その間に、日本が逆転するチャンスがある」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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