宮台真司さん 首切られ重傷…男は逃走中 図書館“施錠し封鎖”「建物の中で待機を」(2022年11月30日)

宮台真司さん 首切られ重傷…男は逃走中 図書館“施錠し封鎖”「建物の中で待機を」(2022年11月30日)

宮台真司さん 首切られ重傷…男は逃走中 図書館“施錠し封鎖”「建物の中で待機を」(2022年11月30日)

 29日、東京都立大学教授で社会学者の宮台真司さん(63)がキャンパス内で突然、男から殴り付けられ、刃物のようなもので首を切り付けられました。宮台さんは重症です。

■学生「実感わかない」「ただごとじゃない」

 けたたましく鳴り響くパトカーのサイレン。事件は29日午後4時半前、八王子市にある東京都立大学の南大沢キャンパスで起きました。

 通報者:「男性の首が切られた」

 学生:「現場だと思われる場所を見たんですけど、進入禁止のテープが張られて。構内にいる学生を今、追い出している感じです。身近によく起きる話ではないので、実感はわかない」「最初は、怖いという印象はなく。パトカーと救急車の音が聞こえて、ただごとじゃないなと思った」

 切り付けられたのは、東京都立大学の教授で、社会学者の宮台さんです。

 宮台さんは、現代社会や戦後思想など、幅広い分野の論客として知られ、メディアでも積極的に発言していました。

 宮台教授(去年12月31日 ABEMA Primeから):「議論することに意味があるのは条件があって、合意形成を目指している時だよね。それ以外の議論は、基本的には意味がないっていうのは、ジャン=ジャック・ルソーがフランス革命前にすでに言っていることだ」

 警察によりますと、宮台さんは頭を後ろから殴られ、刃物のようなもので、首を切られたということです。命に別状はないということですが、重傷です。

■職員がドア施錠し封鎖…2時間後に開放

 現場の南大沢キャンパスは、八王子市の南大沢駅からおよそ300メートル。アウトレットのショッピングセンターが隣接し、日中、人通りの多い場所に位置しています。

 襲われた現場は、宮台さんの研究室から数百メートルの場所。そのすぐ近くにある図書館では…。

 学生:「その時、図書館にいたんですけど、(アナウンスで)不審者が出たから、いったん建物の中に待機してって言われて。鍵とかも、全部施錠された状態」「若干ざわついた」

 アナウンスがあった当初、図書館には数十人の学生がいましたが、職員がドアを施錠し、封鎖しました。

 学生によると、放送では不審者の情報だけが伝えられ、それほど大事とは思わなかったのか、全員が落ち着いていて、目立った混乱はなかったといいます。

 その後、図書館内で撮影された映像では…。

 校内アナウンス:「鍵を開錠します。皆さん、集団で南門からご帰宅下さい。図書館に残ることはできません。すべての利用者は、ご退館下さいますようお願い致します」

 学生たちが解放されたのは、およそ2時間後のことでした。

■学生「嫌われるような感じではない」

 宮台教授(去年10月28日 ABEMA Primeから):「校則を守れば、社会のルールを守れるっていうのは、デタラメですね」

 一体なぜ、宮台さんが襲われたのでしょうか。講義を受けたことがある学生は…。

 学生:「結構、面白い先生で、話し方とかも面白くて。恨みを買っているという話は聞いたことない」「変わった先生というか、嫌われるような感じではないと思う」

 一方、事件の直前まで一緒にいたという学生は…。

 事件直前に一緒にいた学生:「午後2時40分から午後4時10分まで、講義があって。それが、社会学の授業だった。午後4時10分から質問をして、授業が終わって個別にですね。大学の施設内を歩きながら話した。午後4時20分ごろに別れた」

 逃走中の男は年齢が20代から30代、身長は180センチくらいで、短髪に上下黒色の服を着ているということです。

 警察は待ち伏せし、宮台さんを狙ったとみて、殺人未遂事件として、男の行方を追っています。

(「グッド!モーニング」2022年11月30日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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