【異例】中国“抗議デモ”天安門事件以来…「習近平やめろ!」世界に飛び火(2022年11月29日)
アメリカCNNが「天安門事件以来」だと伝える中国で広がった抗議デモ。政権にも矛先が向かう異例の抗議活動は世界中に“飛び火”しています。
現地、中国を取材するCNN記者は感想をこう伝えます。
CNN記者:「実際、習近平体制になってから前例のないことです。体制の転換も求める声もあり、ここまで大規模なデモは1989年の天安門事件以来です」
新疆ウイグル自治区のマンション火災で10人が死亡した原因に過度なコロナ対策があったのではないか…。この指摘に端を発したゼロコロナ対策への抗議デモは中国全土に広がっています。
大きさを増す抗議の声に市民による暴力事件も発生。
香港で有名な民主活動家のアレクサンドラ・ウォンさんが路上で声を上げていると…。
突然、若い男が傘を乱暴に取り上げ、その反動でウォンさんは倒されてしまいました。騒然とする現場、怒号が飛び交うなかで男は警察に連行され、ウォンさんは救急車で運ばれました。
それでも祈りと抗議の声は国境を越え、日本…。
かつて香港の宗主国でもあったイギリス…。
デモ参加者:「上海の街頭で『中国共産党を倒せ』とか『習近平を辞めさせろ』という声を初めて聞きました。これは中国の民主的権利を求める戦いが大きくエスカレートしているということです」
そして、トルコではウイグル人コミュニティーからなる数百人のデモ隊がバイクや車で集結。火災で亡くなった新疆ウイグル自治区の人たちの扱いに対し、中国政府を非難しました。
一方、中国当局の規制は厳しさを増しています。
道路脇に止められた警察車両、歩道に集まる警察官。緊迫した雰囲気が漂う北京で抗議デモは行われなかったようです。
27日に学生たちが抗議の声を上げていた習近平主席の母校でもある清華大学。異例の対応が始まっています。
次々とキャンパスを出ていく大型バス。
寮などで暮らす学生は一般の市民以上に厳しい移動制限を強いられていて、大学側は外出制限の緩和という学生の求めに応じる一方、抗議活動が再発するのを懸念して帰省を促している可能性もあります。
空港に到着した学生に大学の様子を聞いてみました。
清華大学の学生:「(Q.週末の抗議に参加しましたか?)先週の日曜日?知りません。すみません、言っていることがよく理解できません。学校内でイベントがあったかと聞いているのですか?」「(Q.そうです。日曜日に)日曜日?よく分かりません」
大学側から箝口令(かんこうれい)が出ているのでしょうか、多くの学生が「知らない」「分からない」と口にしていました。
SNS上の規制も強まっています。
中国のSNSで検索してみても「北京」や「上海」、全国で起こったデモの様子というのは全くヒットしません。
ところが「抗議」検索すると…。
清華大の抗議、大学生の抗議、ウルムチの抗議、といった言葉が表示されるます。これは多くの人がこう言った言葉を検索している証拠となります。一方で、これらの言葉をクリックしても実際の映像は表示されないような状況になっています。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2022
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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