世界初「液化水素運搬船」豪に到着、脱炭素化の切り札に
日本を出港した世界で初めての液化水素の運搬船が、オーストラリアの港に到着し、歓迎セレモニーが行われました。オーストラリアで製造された液化水素を積み込み、来月中旬以降、日本に戻る予定です。
飯島浩樹 シドニー通信員
「こちらメルボルン市内からおよそ60キロ離れたヘイスティングス港です。私の後ろに見えます液化水素運搬船が到着しました」
到着したのは、全長116メートル、去年12月に神戸を出港した世界初の液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」です。液化水素を日本まで安全に運ぶ実証プロジェクトのため、川崎重工業が建造した船で、オーストラリアで製造した液化水素を積み込んで来月中旬以降、日本に戻る予定です。
港では、オーストラリア政府の閣僚らも出席して歓迎セレモニーが行われました。
オーストラリア テイラー環境相
「私たちは鉄鉱石や石炭、LNGと同じように、今度は水素で協力します。日本政府、日本の産業界と協力していくことをとても楽しみにしています」
運搬される液化水素は、オーストラリアの「褐炭」と呼ばれる低品質な石炭から作られる水素をマイナス253度まで冷やし製造されます。水素エネルギーは二酸化炭素が発生しない脱炭素化の切り札として注目されていて、「褐炭」を燃やした際には二酸化炭素が発生するものの、今回は地中に埋める計画です。
今月行われた日本とオーストラリアの電話首脳会談では、水素事業の協力と脱炭素化を推進していくことで一致していました。
ハイドロジェン・エンジニアリング・オーストラリア(HEA) 川副洋史 取締役
「コロナの影響で船の建造とか試運転とかが若干遅れましたけれども、このプロジェクトは商用も含めるとかなり長い期間のプロジェクトですので、数か月の遅れは大したことないと思っています」
今回の水素サプライチェーン実証プロジェクトでは、課題となるコストの問題なども検証し、2030年ごろの商用化を目指しています。(21日20:29)
#液化水素運搬船
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