“1カ月で3人辞任”岸田政権に打撃 寺田総務大臣を更迭…野党は非難「前代未聞」(2022年11月21日)

“1カ月で3人辞任”岸田政権に打撃 寺田総務大臣を更迭…野党は非難「前代未聞」(2022年11月21日)

“1カ月で3人辞任”岸田政権に打撃 寺田総務大臣を更迭…野党は非難「前代未聞」(2022年11月21日)

 岸田文雄総理大臣は20日夜、寺田稔総務大臣を公邸に呼んで、辞表を提出させました。岸田内閣では、およそ1カ月で3人目の大臣の辞任となり、野党は「前代未聞だ」と非難しています。

■寺田大臣「辞表を総理に受理して頂いた」

 寺田総務大臣:「(Q.総理に辞表を提出しますか?)後でお話します」

 20日午後7時半すぎ、総理公邸へと足早に入っていった寺田大臣。およそ7分間滞在して出てくると…。

 寺田大臣:「たった今、総理に国務大臣の辞表を提出させて頂きました。日程もないなか、この私のこの政治資金を巡る問題が、差し障りになってはいけないというふうなことで、辞表を出させて頂き、総理に受理をして頂いた」

■“政治とカネ”問題 1カ月半で疑惑噴出

 寺田大臣はこれまで、何度も“政治とカネ”の問題を追及されてきました。

 最初の疑惑が週刊誌に報じられたのは、先月6日。しかし、それから1カ月半ほどの間に、次々と疑惑が指摘されます。

 日本共産党・塩川鉄也衆議院議員:「会計責任者が2019年10月に亡くなってから、3年間も届け出事項を訂正しないままでいた。このことは、政治資金規正法の規定に反するということは明らかですよね」

 寺田大臣:「7日以内の届け出という規定にはですね、反していると思います」

 関係する政治団体の会計責任者が亡くなっていた人物だったことや、公職選挙法に違反して、選挙運動をした地方議員にポスター貼りの報酬を支払った疑惑も報じられました。

 立憲民主党・奥野総一郎衆議院議員:「政治とカネの疑惑の見本市じゃないですか。当日、選挙運動を一切していなかったと断言できますか」

 寺田大臣:「選挙運動をしたという方は、私は承知しておりません」

■寺田大臣「1つ区割り法の成立は大きな節目」

 ここまで自身の進退について結論を引き延ばしてきた寺田大臣。なぜ、このタイミングでの決断なのでしょうか?

 寺田大臣:「1カ月以上、追及は続いておりました。ずっとこの1カ月間(思いが)交錯をしていたなかでありますが、1つ区割り法の成立ということは、大きな節目としてあったかと思います」

 自民党の議員は、次のように話します。

 自民党議員:「微妙な感じのする辞任だ。寺田大臣の問題はどこまでが問題で、問題じゃないか分からない。一つひとつの問題は即辞任にあたるようなものではなかったと思う」

■1カ月で3人辞任…立憲議員「前代未聞」

 岸田政権はこれで、山際前大臣。葉梨前大臣に続き、この1カ月で3人目の辞任となる異例の事態になりました。

 岸田総理:「国会中、相次いで閣僚が辞任することとなり、深くおわびを申し上げます。私自身、任命責任を重く受け止めております。国民の皆様の厳しい批判を真摯に受け止めながら、内閣として一層の緊張感を持って政権運営にあたって参る所存です」

 立憲民主党のベテラン議員は…。

 立憲民主党議員:「葉梨大臣の時に一緒にダブル辞任って話があったでしょ。そうするべきだったんですよ。1週間後に3人目って、前代未聞ですよ」

 岸田総理は、後任に麻生派の松本剛明元外務大臣を起用する方針です。

(「グッド!モーニング」2022年11月21日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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