路線バス“暴走” 8人けが 事故直後の運転手「反応全くなかった」(2022年11月19日)

路線バス“暴走” 8人けが 事故直後の運転手「反応全くなかった」(2022年11月19日)

路線バス“暴走” 8人けが 事故直後の運転手「反応全くなかった」(2022年11月19日)

東京・町田市で路線バスが住宅街を暴走し、乗客ら8人がけがをした事故。その時、運転手に何が起きていたのか。事故直後の様子が明らかになってきました。

(現場に駆け付けた近隣住民)
「私が声をかけて、「運転手さん大丈夫ですか?」って言っても、反応がないんですよ」

事故直後、バスの運転手は放心状態だったといいます。

(現場に駆け付けた近隣住民)
「青白い顔をされて、私に対する返答というか、反応はまったくなかったです」

18日午後8時すぎ、東京・町田市の住宅街で事故は起きました。

(近隣住民)
「雷が落ちたのかなと思ったんですけど」

異変に気付いた近隣住民が駆けつけると、目を疑うような光景が広がっていたのです。

(近隣住民)
「女の子が手のひらに血を流しながら電話をされていた」

この事故でバスの運転手と乗客の男女合わせて8人がケガをして、このうち乗客の50代の女性が顔を強く打つ重傷で、病院に運ばれました。事故を起こしたのは神奈川中央交通の路線バスで、住宅に突っ込む前から、暴走行為は始まっていたのです。

(仁科健吾・テレビ朝日アナウンサー)
「バス停の目の前にある住宅の塀にぶつかりながら、バスは直進していきました。今も赤いテープが張られていまして骨組みなどもあらわになっています」

その後、バスは本来、右へと曲がるはずの道を直進し、突き当たりの住宅へと突っ込んでいったのです。

警視庁の調べに、バスの運転手は、「貧血を起こした感じで記憶がなくなった。突っ込んで目が覚めた」などと説明しています。また、新たに「1つ前のバス停で意識がなくなった」と話していることがわかりました。

バスの運行会社によると、運転手は、年2回の健康診断では特に異常もなく、当日の点呼の際も、体調不良などの様子は見受けられなかったといいます。

交通事故に詳しい専門家は、今回の事故について「路線バス特有の危険」があったと指摘します。

(交通事故鑑定人・熊谷宗徳氏)
「路線バスは特にシートベルトもいらない。運転手が意識を失ってしまうと、もっとも危険な乗り物になってしまうので、座っていて衝撃を受けると、進行方向に体が飛んでいくような衝撃がありますので、それを避けるために、ちょっと前傾姿勢になって前の座席の背もたれのところに手を置いておくと。最低限掴める場所を確認しておくというところですね」

サタデーステーション 11月19日OA
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事