76ミリ砲搭載の中国船が尖閣に…緊張高まるも協力関係強調 3年ぶり日中首脳会談終了(2022年11月17日)

76ミリ砲搭載の中国船が尖閣に…緊張高まるも協力関係強調 3年ぶり日中首脳会談終了(2022年11月17日)

76ミリ砲搭載の中国船が尖閣に…緊張高まるも協力関係強調 3年ぶり日中首脳会談終了(2022年11月17日)

岸田総理大臣と中国の習近平国家主席の会談が終了しました。

日中の首脳が、対面で会談するのは3年ぶりで、冷え込んだ関係を立て直す糸口は見いだせたのでしょうか。

17日の会談で、最初に話したのは習主席です。

習主席:「今年は両国が、国交正常化の50周年を祝いました。中日は隣国であり、アジアおよび世界における重要な国で、共通の利益と協力点が多くあります。中日関係の重要性は変わらなかった。これからも変わらない」

岸田総理:「現在、日中関係は、様々な協力・可能性と共に、多くの課題や懸案にも直面しています。建設的かつ安定的な日中関係の構築を、双方の努力により、加速していくことが重要であると思います」

17日の会談を前に、岸田総理が中国を名指しで批判する場面がありました。

李克強首相も出席する会議での発言です。

岸田総理:「東シナ海では、中国による日本の主権を侵害する活動が継続・強化されている」

尖閣諸島周辺で領海侵入を繰り返す中国。その周りの接続水域に入るのは、ほぼ毎日のことですが、ここへ来て、また新たな動きを見せています。

15日に接続水域へ入った、中国海警局の船。問題は、機関砲の大きさです。

政府関係者によりますと、76ミリ砲を載せていたといいます。

軍と同レベルの能力を持つ大型機関砲を積んだ海警局の船が、尖閣諸島に近付いてきたのです。

中国の動きに対し、日本が取る策は備えつつ、抑止をすること。

自衛隊とアメリカ軍は現在、離島防衛などを想定した最大規模の共同統合演習を行っています。

離島で戦闘が起き、隊員がけがをする事態を想定した訓練も行われました。

仮設の医療施設で、自衛隊とアメリカ軍が連携し、治療の手順を確認しています。

アメリカ軍・遠征医療施設、スミス指揮官:「互いをパートナーだと認識し、アメリカ人・日本人を問わず、負傷者に最善の治療を提供するべく、共同で取り組みます」

台湾から約100キロ、有事の際には防衛の最前線となり得る与那国島。17日正午すぎ、自衛隊の輸送機が着陸しました。

戦車のような火力と、舗装路での機動力を併せ持つ、16式機動戦闘車が、輸送機から姿を現します。

機動戦闘車が沖縄県内の公道を走るのは初めてです。

島内の自衛隊駐屯地で、アメリカ軍と訓練を行います。これも初めてのことです。

高まる日中間の緊張。その一方で、協力関係を強調するのが、日中双方の一致した態度です。

中国外務省・毛寧報道官:「双方は平和友好を堅持し、互恵協力を深め、相違を適切にコントロールし、共に新時代の要求に合う、中日関係を築くべき」

岸田総理:「主張すべきは主張し、責任ある行動を求めながらも、協力すべき点については協力をする。建設的かつ安定的な日中関係を構築していく。こうした姿勢で臨んでいきたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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