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ペット“飼育放棄”急増 物価高騰で生活厳しく…欧州で“深刻化” 日本にも影響か?(2022年11月16日)
物価の高騰が深刻なイギリスでは、ペットの飼育を断念する人が増えているといいう。大切な“家族”でさえも手放さなくてはならない現状を取材した。
■生活厳しく…“ペット手放す”
イギリス・ロンドン南部にある犬猫専門の保護救助センター。現在、99匹の犬と97匹の猫が保護されている。
この施設は最大で150匹の犬を収容できるが、9月の1カ月間だけで引き取ってほしいという問い合わせが700件を超えた。
バタシー・ドッグ&キャット・ホーム 保護犬担当マネージャー レベッカ・ロダーさん:「ペットを飼えると思っていたのに、急激に状況が変わってしまい、残念ながら飼えなくなった人もいます」
背景にあるのは、イギリスを襲っている物価高だ。
インフレ率は10%を超えていて、ある調査によると、イギリスの4人に1人がせっけんやトイレットペーパーなしでの生活を余儀なくされているという。
一方で、犬や猫の飼育にかかる月々の費用はおよそ3万円。日用品が買えないなか、大切な“家族”との別れを選ばざるを得ない飼い主が急増しているという。
■コロナ不安で“ペットブーム”
そもそもイギリスでは、ここ数年ペットブームが起きていた。
新型コロナよる長期的なロックダウンに不安を感じた人々が、動物に癒やしを求めたからだ。
イギリス動物虐待防止協会によると、国内の供給では追い付かず、海外から子犬や子猫が輸入されるほどの加熱ぶりだったという。
レベッカ・ロダーさん:「医療費を払えなくなったと言う人もいれば、エサ代が払えない人、生活費を下げるため、ペット不可の物件に引っ越す人もいます。ペットの面倒を見られなくなった人は、私たちのような施設に行くことが、最低限の責任ある行動です」
■フランスでは…“改正案を可決”
イギリスだけでなく、フランスでもペットの飼育放棄が問題となっている。
フランス政府の発表によると、フランスの家庭で飼われているペットの数は2000万匹以上で、半数の家庭がペットを飼っている。
その一方で、ある動物愛護団体が去年引き取ったペットの数は、2020年から2割増え、過去最多を記録したという。
動物保護団体によると、ペットを手放す理由は「経済的な問題」の他にも、「引っ越し」や「離婚などによる別居」。さらに、長期休暇で旅行に行くなどの理由が挙げられる。
地元メディアは、「衝動的な購入が飼育放棄の増加につながっている」と懸念を示している。
こうした状況にフランスの上院議会は、動物の扱いに関する法律の改正案を可決。この法改正によって、2024年からペットショップでの犬や猫の展示や販売が禁止される。
また、一般の人がインターネットで犬や猫を売買することも禁止となる。
ペットを飼いたい場合は、ブリーダーから直接購入するか、保護施設からの引き取り。あるいは、正規のペットショップからインターネットを通じて購入するかに限られる。
■日本「緊張感持って推移見守りたい」
ヨーロッパで深刻なペットの飼育放棄。日本の状況は、どうなのだろうか?
15日、神奈川県動物愛護センターに聞いたところ、すべてが新型コロナによる影響ではないとしながらも、コロナ前の2019年度、犬は31匹引き取られていたが、コロナ禍の2020年度は56匹に増えている。同じく、猫も233匹から416匹に増加しているそうだ。
神奈川県動物愛護センターの担当者は、「コロナ禍で自宅にいる時間が増え、寂しさを紛らわすために衝動的に飼ったが、飼育が困難で手放す事例がある」といい、「ヨーロッパのような物価高の影響がこれからじわじわと広がる可能性があり、緊張感を持って推移を見守りたい」と話していた。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2022年11月16日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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