“物価高”で苦戦する民主党…政権に“審判”投票始まる 大越健介が見た米中間選挙(2022年11月8日)

“物価高”で苦戦する民主党…政権に“審判”投票始まる 大越健介が見た米中間選挙(2022年11月8日)

“物価高”で苦戦する民主党…政権に“審判”投票始まる 大越健介が見た米中間選挙(2022年11月8日)

アメリカ中間選挙の投票が日本時間8日午後8時から始まりました。東部から順次開始され、日本時間9日午後、すべて締め切られる予定です。

アメリカでは、投票前日、トランプ氏がオハイオ州の集会で次期大統領選への出馬を表明するのではないかという噂が飛び交っていました。
トランプ前大統領:「選挙は不正に盗まれ、国が破壊された。私は2回出馬し、2回とも勝った。2回目のほうがうまくやった。今年は下院を取り戻し、上院を取り戻し、アメリカを取り戻す。最も重要なのは2024年、荘厳なホワイトハウスを取り戻すことだ」

自身の出馬については触ないまま、演説開始から1時間半が経ったころでした。
共和党・トランプ前大統領:「あすの重要な、いや決定的な選挙から注意をそらすつもりはない。国家を救う選挙と言っても過言ではないが…11月15日火曜日に重大発表をする。フロリダの(自宅)マー・ア・ラゴで」

一方、劣勢に立つ与党・民主党。バイデン大統領が最後のお願いに訪れたのは、メリーランド州にある大学のキャンパスでした。「若者の票が伸びれば民主党に有利」との分析があります。
民主党・バイデン大統領:「危機に瀕する私たちの民主主義を今こそ守り、選択するときです。私たちは、この機会をものにする。アメリカの底力は、常に皆さんの手、市民の中にある。ここに集まった若者世代の手にかかっている」

大統領選に比べると、通常は盛り上がりに欠ける中間選挙ですが、今回、期日前投票や郵便投票を済ませた人は、4400万人を超え、記録的な数字となっています。

物価が日に日に上がり、生活が脅かされれば、現政権に厳しい目が向けられるのは避けられないことです。

国民がインフレに苦しむ最中にウクライナへの支援をどれほどの規模で続けるかというのも新たな争点です。

政治分析サイトによりますと、下院では、野党・共和党が過半数を獲得する情勢となっています。一方の上院は、今回、改選されない議席を含め、民主党が44議席、共和党が48議席を得る予想です。カギを握るのは残る8議席。ウィスコンシンやジョージア、ペンシルベニアといった接戦州での結果が、今後のアメリカを左右します。

上院・下院ともに民主党が負ければ、政権運営の行き詰まりは避けられません。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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