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児童のクラクションで気付く…運転手“私用”で確認怠る 教訓生かせず また置き去り(2022年11月8日)
岩手県一関市で2日、小学1年生の男の子が、スクールバスに置き去りにされていたことがわかりました。
この日、下校する5人の児童がバスに乗り込みました。ところが、運転手は小学1年生の男の子が乗り込んだことに気付かず、4人だと思い込んだそうです。出発前の点呼は、普段から行っていませんでした。児童4人を順番におろし、バスは小学校から、少し離れた駐車場に到着。眠ったままの男の子に気付かず、運転手がバスを出ました。このときドアの音で男の子が目覚めました。そして、とっさの判断で、クラクションを鳴らしたことで運転手が置き去りに気付きました。
一関市教育委・及川和也教育部長:「この児童は日頃から保護者に『何かあった際にはバスのクラクション鳴らすんだ』と言われていたことを思い出して、すぐクラクションを鳴らした」
一関市教育委・小菅正晴教育長:「もし、その行動がなければと考えると、非常に身のすくむ思い」
問題は、子どもを守るべき大人が再発防止策を怠っていたことです。一関市は、スクールバスの運転を委託する会社に、送迎後、後部座席まで移動して、車内を確認するよう求めていました。
一関市教育委・及川和也教育部長:「車内確認を行ったあと、消毒を行うこととなっているが、この日、運転手が用事があって早く帰らなければならないということから怠ってしまった」
運転手(72)は、会社にも学校にも、事態を報告しておらず、保護者からの連絡で発覚しました。
去年7月、福岡で、まだ5歳だった倉掛冬生さんが灼熱の車内に取り残され、亡くなりました。9時間にわたって、置き去りにされました。福岡地裁は8日、「極めて基本的な注意義務を怠った過失は重い」として、保育園の元園長ら2人に執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。
倉掛冬生さんの母親:「裁判の結果は軽く感じられた。判決が重くないと、また同じ事故や事件が起きるのでは」
政府は、来年4月からすべての幼稚園や保育園の送迎バスに安全装置の設置を義務付けます。
倉掛冬生さんの祖父:「いくら装置をつけたとしても、機械は壊れることもある。最終的にはチェックを運転手などがするように義務付けてほしい。何回も言っているが、最後に確認をしていないのが、一番の問題」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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