トランプ氏再出馬巡り“大慌て” 共和党幹部懇願「発表待って」(2022年11月8日)

トランプ氏再出馬巡り“大慌て” 共和党幹部懇願「発表待って」(2022年11月8日)

トランプ氏再出馬巡り“大慌て” 共和党幹部懇願「発表待って」(2022年11月8日)

 日本時間の8日夜から投票が始まるアメリカの中間選挙です。その投票を前に、トランプ前大統領が再出馬を発表するという観測が広まり、選挙戦の混乱に拍車が掛かっています。

 存在感がより一層増しています。

 共和党・トランプ前大統領(76):「素晴らしい大観衆だ。ハロー、オハイオ、ハロー、ハロー、ハロー」

 日本時間の8日夜、アメリカの政治の今後を左右する中間選挙の投票が始まります。

 そんななか、最も注目されたのがトランプ前大統領の最後の応援演説です。なぜなら…。

 CNN:「トランプ前大統領はここ数日間、今夜のオハイオでの演説で大統領選出馬を発表するとにおわせています」

 中間選挙は上下両院の議員や各州の知事を選ぶもの。

 その応援演説の場を自身の出馬宣言の場にするのではないか、という観測が出ていたのです。果たして…。

 共和党・トランプ前大統領:「今年は下院を取り戻し、上院を取り戻し、アメリカを取り戻し、そして最も重要なのは2024年、我々の壮大なホワイトハウスを取り戻すことだ」

 「ホワイトハウスを取り戻す」。それは誰がやるのでしょうか。

 共和党・トランプ前大統領:「あすの重要な決定的な選挙から注意をそらすつもりはない。国家を救う選挙と言っても過言ではない。11月15日にフロリダのマー・ア・ラゴでとても重大な発表をするつもりだ」

 トランプ前大統領は「15日に重大発表をする」としたものの、「出馬」という言葉は使いませんでした。

 CNN:「複数のトランプ前大統領の側近と話しましたが、彼らは前大統領に発表を中間選挙後まで待つように諭しているようです」

 アメリカ・メディアによると、共和党幹部は中間選挙前の出馬発表は控えるよう要請していたということです。

 早稲田大学(アメリカ政治)・中林美恵子教授:「共和党の立候補者たちの善戦が期待できるので、トランプ前大統領の手柄として引っ提げて出馬表明する方が、ずっとずっと多くの共和党の支援者を引き付けることができると。一方で、反トランプを掲げている有権者が、『今回はどうしようかな?』と思っていたけれども、そういうことになれば『投票所に行こうか』と思う反作用も考えられる」

 出馬表明こそまだしなかったものの、選挙を巡る関心はトランプ前大統領一身に集まっています。

 その一方、再び浮上してきたもの。それは、ロシアによる選挙介入です。プーチン大統領の側近が認めました。

 民主党・バイデン大統領(79):「皆さん、重要な選挙まであと1日です」

 共和党・トランプ前大統領:「アメリカ史上最も重要な中間選挙まであと数時間だ」

 アメリカの中間選挙の直前。ロシア、プーチン大統領の側近がアメリカの選挙への介入を認めました。

 ロシアの新興財閥で、「プーチン氏の料理長」とも呼ばれるエフゲニー・プリゴジン氏。

 すでにアメリカの選挙に介入したとしてFBI(アメリカ連邦捜査局)に指名手配されている人物です。

 7日、アメリカの中間選挙に干渉しているかSNSで問われ、こう回答したのです。

 プリゴジン氏:「我々は干渉したし、干渉しているし、今後も干渉し続ける」

 ジャン・ピエール報道官:「アメリカは悪質な影響を与えようとするロシアの試みを発見次第、明るみにし、対抗するように努めてきています」

 プリゴジン氏は2016年、トランプ前大統領が勝利した選挙でも暗躍したともみられています。

 今回、選挙直前に介入を認めることでアメリカを揺さぶろうとしている可能性もあります。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2022
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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