【梨泰院事故】“ウサギ耳の男”直撃取材「僕じゃない」当日の“乗車記録”も公開【もっと知りたい!】(2022年11月4日)

【梨泰院事故】“ウサギ耳の男”直撃取材「僕じゃない」当日の“乗車記録”も公開【もっと知りたい!】(2022年11月4日)

【梨泰院事故】“ウサギ耳の男”直撃取材「僕じゃない」当日の“乗車記録”も公開【もっと知りたい!】(2022年11月4日)

 ウサギの耳を着けた男性。韓国・ソウルの繁華街で起きた雑踏事故で、今もSNSを中心に「きっかけを作った」と名指しされています。この男性を直撃取材しました。男性は「当時、そこにいなかった」と訴えました。

■筆跡ノートを見た父「娘のものです」

 亡くなった芽生さんの父親 冨川歩さん(60):「冨川芽生。娘のものです。破けて…。ありがとうございます」

 梨泰院(イテウォン)の雑踏事故から5日。この日、亡くなった芽生さんの父親・歩さんの姿は、遺留品を保管する体育館にありました。

 手にしたのは、芽生さんのノートの一部。しわくちゃにゆがんだ紙が、事故の悲惨さを物語っています。

 冨川さん:「(Q.韓国語を勉強されて?)そうですね。多分、書いていると思います」

 亡くなった、もう1人の日本人、小槌杏さん(18)。

 日本語教師になるという夢を抱き、2カ月前に語学留学に出たばかりでしたが、無言の帰宅となりました。

■警察の対応に“憤り”…責任問う声も

 一方、韓国では、警察の責任を問う声が、日に日に増しています。

 街の人:「通報が殺到したにもかかわらず、警察が出動しなかったことに非常に憤りを感じます。まず、警察庁長が責任をとってほしい」

 指揮系統に不手際があり、警察トップへの報告が事故発生の2時間後だったことも、新たに分かりました。

■“ウサギ耳の男”直撃「正直、つらいです」

 多くの若者の命を奪った雑踏事故。今、韓国では意図的に周囲の人々を押し、事故の原因を作った“ウサギの耳を着けた男がいた“という証言が相次いでいて、犯人捜しが過熱しています。

 実際に拡散された“ウサギ耳の男”とされる画像です。

 事実関係を確認せず、うわさはどんどん広がっていきました。この写真に映っている男性本人に、直接話を聞くことができました。

 ウサギ耳を着けていた男性:「正直、つらいです。僕がそこにいなかったのにもかかわらず、僕が映ってる写真が出回っていて」

 なぜ男性は、犯人だと疑われたのでしょうか。

 ウサギ耳を着けていた男性:「事故の後“ウサギ耳の男が押した”という証言をした人がいて。見た目が似ていた僕が、犯人だと名指しされました」

 心配して連絡をくれた友人から、ネット上に自分の画像が出回っていることを知らされた男性。

 確かに、事故当日は、友人と梨泰院を訪れていました。しかし、人混みに危険を感じ、事故が発生した午後10時15分より前に、地下鉄を利用して現場から離れていたといいます。

 ICカードで切符を購入したため、乗車記録が残っていました。そこには、午後9時55分に梨泰院駅を出発し、午後10時17分には、8駅離れた、合井(ハプチョン)駅で下車したと記録されています。

 さらに、男性は、現場近くの防犯カメラを自ら探し出します。映像には、事故の前に現場から立ち去る男性の姿が映っていたといいます。

 男性は、この映像と乗車履歴を警察に自ら持ち込み説明。警察も、納得してくれたといいます。

■男性「魔女狩りするのは、よくない」

 これで問題は解決したと思われました。しかし…。

 ウサギ耳を着けていた男性:「韓国の一部のメディアは、僕が警察に呼び出され、被疑者として捜査される可能性もあると報じています。僕は警察に呼ばれたわけじゃなく、僕が犯人じゃないことを明らかにするために、証拠を持っていった」

 男性の訴えもむなしく、今でも、画像は拡散され続けています。

 ウサギ耳を着けていた男性:「僕は違うと堂々と言えるけど、皆からはそう信じてもらえず、つらいです。早く犯人を捕まえたい気持ちは分かりますが、全然関係ない人に魔女狩りするのはよくないと思う」

(「グッド!モーニング」2022年11月04日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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