北朝鮮“ミサイル”20発超 韓国は猛反発…「1発撃ったら3発」報復エスカレート懸念(2022年11月3日)

北朝鮮“ミサイル”20発超 韓国は猛反発…「1発撃ったら3発」報復エスカレート懸念(2022年11月3日)

北朝鮮“ミサイル”20発超 韓国は猛反発…「1発撃ったら3発」報復エスカレート懸念(2022年11月3日)

 ミサイルが北方限界線を越えて落下するのは、南北分断後初めてです。北朝鮮が2日一日で、少なくとも23発のミサイルを発射。韓国では6年ぶりに、空襲警報が発令されました。

■20発超発射…北朝鮮が“強気”な背景

 テレビ画面の下半分を覆った、真っ赤な表示。2日午前9時前、韓国国内が騒然となりました。

 空襲警報:「空襲警報発令、空襲警報発令。該当地域は、近くの地下施設へ素早く避難」

 2016年以来、6年9カ月ぶりに出された空襲警報。北朝鮮が日本海に向け3発の短距離弾道ミサイルを発射したのです。

 3発のうち2発は、いつもと同じように東に向けて発射。ところが、もう1発は南東方向に向けて発射され、韓国側が海上の軍事境界線としているNLL=北方限界線を越えて落下しました。

 そのため、この軌道の延長線上にある「ウルルン島」などに空襲警報が発令されたのです。

 韓国軍 合同参謀本部:「分断以来初のNLL以南、韓国領近くに落ちたもので、極めて異例的で、絶対容認できない。我が軍は、強固に対応する」

 アメリカ軍と韓国軍が4日まで行う大規模な合同軍事演習に対する反発から、ミサイル発射に及んだとみられる北朝鮮。

 専門家は、次のように話します。

 コリア・レポート 辺真一編集長:「恐らく北朝鮮は、この5年間で相当な自信というか、私からすると過剰なまでの自信を持ったんじゃないかなと。ありとあらゆる戦術ミサイルを手にしたという。これが、北朝鮮の強気な背景になっているんだと思いますね」

■専門家…“報復”エスカレートを懸念

 一方、韓国軍は対抗措置として、北朝鮮の公海上に戦闘機からミサイル3発を発射したと発表しました。

 北朝鮮の暴走は、午後になっても続きます。

 井野俊郎防衛副大臣:「北朝鮮は本日16時台、北朝鮮東岸付近から少なくとも1発の弾道ミサイルの可能性のあるものを東方向に向けて発射しました」

 午後4時すぎにも、地対空ミサイルなど複数の飛翔(ひしょう)体を発射したのです。

 一日に2回以上、ミサイルが発射されたのは、2009年以来13年ぶり。この日、発射されたミサイルは少なくとも23発に及びます。

 辺編集長:「(Q.朝鮮半島の緊迫度は高まっている?)力で相手を圧倒するというように南北ともに公言しておりますので。向こうが1発撃ったら、1発お返しじゃなくて、今度、向こうが1発撃ったら、3発お返しするというような。このまま放置すれば、本当に歯止めが掛からないような状況も。最悪の状況もないとは断言できないと思います」

(「グッド!モーニング」2022年11月3日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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