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1.6億円で「TOKYO」モニュメント建設…都の計画に賛否 東京五輪・パラ選手村エリアに(2023年11月7日)
東京オリンピック・パラリンピックで選手村に使用されたエリアに「TOKYO」の文字をかたどったモニュメントを1億円以上を投じて建設する都の計画が物議を醸しています。
■モニュメント設置に“反対8割”
レインボーブリッジを臨む東京・中央区にある晴海ふ頭公園では、「TOKYO」とデザインしたモニュメントを建てる工事が進められています。
東京都港湾局臨海開発部 担当者:「船や海、レインボーブリッジなど東京港が一望できる晴海ふ頭公園は、東京の臨海部のさらなる魅力向上を図るため、モニュメントを作るにはベストポジションだと思います」
モニュメントの大きさは横幅10メートル、奥行き6.8メートル、高さ3.5メートルです。設置費用は総額1億6000万円に及びます。工事は先月から始まり、現在は基礎の掘削が終わった段階です。
都は工事を始める前に「地元の連合町会には説明した」としています。一方、街の人からは「(自分を含め)地元の方には賛成とか反対とかの声がもっと上がってくるかもしれないので、参考にして取り掛かった方がいいかもしれない」という意見が出ていました。
計画を知らない人がいる一方、周辺住民の賛否は分かれています。
住民からは、「レインボーブリッジバックで(写真を)撮ったりする人がいるんじゃないか。それで盛り上がるんじゃないか」という意見の一方、「いらないと思います。子どもが遊べるわけでもないですし、そんな予算があるんだったら、子どもとかに使ってほしい」という意見も出ています。
こうしたなか、「中央区民マガジン」による最新のアンケート結果が発表されました。都のモニュメント設置に賛成した人はおよそ20%だったのに対し、反対した人は4倍にあたる80%に上りました。
工事が進むなか、周辺住民の大半を占める反対の声。地元の関係者は、今回の建設計画に“ある問題点”を指摘します。
■未来の住民の声を反映させない計画に異論も
選手村として使われていたエリアにある晴海ふ頭公園で、東京都が進めるモニュメントの建設工事の費用は1億6000万円に及びます。
この計画の是非を問うアンケートでは、「モニュメントが晴海ふ頭公園が持つ本来の美しい景観を損なう」「人が集まって騒音やゴミなどの問題が出る可能性が高い」などの理由から、反対の声が多数を占める結果が出ました。
アンケートの対象には、公園に隣接するオリンピックの選手村を改修した「晴海フラッグ」に、来年1月から入居を始める人たちも多く含まれています。
公園がある中央区の区議会議員は、1万2000人にも及ぶ未来の周辺住民の声を反映させないまま計画を進める都のやり方に異論を唱えています。
中央区 高橋元気区議会議員:「『晴海フラッグ』の自治組織がまだできていないという段階で、そもそも住民の声が届かない状況で、計画をいきなり進めてきたというのが、そのやり方に問題があるのではないかと思っています」
一方、都は来年2月末の完成を目指して、工事をこのまま進める予定です。
東京都港湾局臨海開発部 担当者:「『モニュメントを楽しみにしている』という声も届いています。一方で、反対の声があることも承知しています。そういった都民に向けては、なぜ晴海ふ頭公園なのかなど、一つ一つ丁寧にご説明して、ご理解を頂けるように努めていくつもりです」
(「グッド!モーニング」2023年11月7日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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