鹿児島 ブリの稚魚が大量死、トンガ噴火影響か
トンガ沖の大規模噴火によるとみられる被害が、国内でも出ています。鹿児島県種子島では、養殖していたブリの稚魚が大量に死んでいるのが見つかり、これまでに5万匹が回収されました。
港に揚げられたのは大量の死んだブリの稚魚。体には無数の擦り傷があります。種子島の港のいけすで、今月16日の朝に見つかりました。
死んだ原因とみられているのが、その前日にトンガ沖の海底火山で発生した大規模噴火による津波です。種子島では、一時、津波注意報が出され、最大50センチの波が観測されました。地元漁協は津波によっていけすが揺さぶられて死んだとみていて、これまでに4基のいけすで5万匹の死がいが回収されました。
南種子町漁協 甲山博明組合長
「津波で死んだとは思わなかった。16日に死んだ分で終わればよかったが」
いけすの中で生き残った稚魚も全滅するおそれがあり、被害額はおよそ3000万円に上る見込みです。(19日16:15)
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