20平方メートル満たないエリアに犠牲集中 日本人2人含む154人死亡の梨泰院群集事故|TBS NEWS DIG

20平方メートル満たないエリアに犠牲集中 日本人2人含む154人死亡の梨泰院群集事故|TBS NEWS DIG

20平方メートル満たないエリアに犠牲集中 日本人2人含む154人死亡の梨泰院群集事故|TBS NEWS DIG

韓国・ソウル市内に設けられた献花台。手を合わせ、花を手向ける人が後を絶ちませんでした。

「むごいです。私にも同年代の子どもがいるのでつらいです」

ソウルの繁華街・梨泰院でおととい、ハロウィーンを前に集まった大勢の若者たちが折り重なり、圧死する事故が起きました。これまでに154人が死亡。亡くなった外国人は26人。

日本政府によりますと、10代、20代の日本人女性2人が死亡しました。小槌杏さん(18)と冨川芽生さん(26)です。冨川さんの通っていた学校には、献花台が設けられました。長い行列ができ、涙を流す人の姿も。

北海道根室出身の冨川さんは、6月から半年間の語学留学中でした。

芽生さんの父親 冨川 歩さん
「写真を送ってくれと。最終的に指紋が一致しました。うそであってほしい」

楽しいはずのハロウィーンを前に起きた大惨事。当時、現場はどうなっていたのでしょうか。

記者
「事故が起きた坂道では、途中の20平方メートルに満たないスペースで死者が集中していたということです」

幅3メートルあまりのこの路地で多くの人が亡くなりました。特に犠牲者が集中したのが、20平方メートルに満たないこのエリア。韓国メディアによりますと、ここで150人以上が犠牲になったといいます。

これは、その現場を撮影した事故が起こる30分ほど前の映像です。画面手前に歩いて来る人たちと奥に歩いて行く人たち、左右に2つの流れができています。実はここ、梨泰院のメイン通りからの流れ込む人と駅の出入り口からの人の流れが合流するポイントになっていたのです。

さらに、両側にはホテルの壁と飲食店などがあり、逃げ場がなくなったことで被害が拡大した可能性があります。

当日、梨泰院に集まっていた人は10万人とも言われます。人が密集し、韓国メディアは立ったまま意識を失った人もいたとする目撃証言を報じています。

今回の事故をめぐっては、行政の対応が問題視され始めています。

李祥敏行政安全相
「例年と比べ、懸念するほど多くの人が集まっていたわけではありませんでした。警察や消防を事前に投入することで解決できた問題ではありません」

しかし、韓国メディアからは雑踏をめぐる安全対策が不十分だったとの批判が相次いでいます。今後、行政側が事前に問題を予見し、対応できなかったのか、問われることになります。

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