【急展開】「餃子の王将」社長射殺 「工藤会」系組幹部に逮捕状…出店巡りトラブルか(2022年10月28日)
急展開を迎えました。2013年に「餃子の王将」を展開する会社の社長が、京都市の本社前で殺害された事件で、京都府警は事件に関わった疑いがあるとして、50代の暴力団員の逮捕状を取りました。
■社長射殺で…「工藤会」系幹部に逮捕状
9年前の冬、閑静な住宅街は、ものものしい雰囲気に一変しました。
「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの大東隆行社長(当時72)が凶弾に倒れました。
有名外食チェーン企業のトップが銃撃される異例の事件。警察は、この事件に関与した疑いが強まったとして、特定危険指定暴力団「工藤会」系幹部の56歳の男に逮捕状を出しました。
事件当時、大東社長は普段通り、京都市の自宅から車で出勤しようとしていました。事件が発生したのは午前5時45分ごろ。胸や腹を撃たれ、死亡しました。
■日本で唯一「特定危険指定暴力団」指定
工藤会は、福岡県北九州市に拠点を置き、およそ250人の構成員がいるとされています。
指定暴力団の中でも、市民の生命・身体に重大な危害を加える恐れがあり、特に危険だとして日本で唯一「特定危険指定暴力団」に指定されています。
ノンフィクション作家・溝口敦氏:「全国の暴力団の中でも珍しく、というか唯一じゃないかと思うが、一般市民に対しても平気で暴力を振るう。その暴力の中には殺人なども含む」
■トップ死刑判決で…裁判長に「後悔するぞ」
一般市民を巻き込んだ事件を何度も起こしてきた工藤会。
1988年には“みかじめ料”を断った健康センターにネズミ駆除用の殺鼠(さっそ)剤を投げ込み、150人以上が中毒症状を起こしました。
2014年以降は、警察が工藤会の幹部を一斉逮捕し、組織を壊滅させる「頂上決戦」に着手。総裁である野村悟被告が逮捕されました。
去年8月、福岡地裁で死刑判決を言い渡された野村被告が最後に裁判長に残した言葉は…。
野村被告:「こんな判決を出していると、生涯後悔するぞ」
■専門家「北九州の出店巡りトラブルか」
「餃子の王将」社長が射殺された事件では、当時、現場に捨てられていた実行犯のものとみられるたばこの吸い殻のDNAや、防犯カメラなどから実行犯の行方を追っていました。
作家の溝口氏は事件の背景に、王将フードサービスと工藤会でトラブルがあったのではと話します。
溝口氏:「王将が北九州に出店するということで、その土地を巡って、トラブルがあったという情報が流れた。しかしながら、当時は確証がなく、ただ単に噂話のようだった」
今回の逮捕は、工藤会にとっても驚きだったのではないかといいます。
溝口氏:「工藤会としては完全犯罪であって、警察が我々を立件することはないという読みがあったと思います。状況証拠的なものでも押し切ってしまうというような。そのことの驚きといいますか、衝撃というのはあったわけですね」
現在、容疑者の男は大手ゼネコン「大林組」を襲撃した事件で福岡県内に収監されていて、警察は容疑が固まり次第、逮捕する方針です。
(「グッド!モーニング」2022年10月28日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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