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卵“品薄解消”メニュー復活も 限界とは 「価格は以前には戻らない」なぜ?(2023年6月20日)
品薄状態が解消されつつある卵。ただ、価格はほとんど変わっていません。現場では今、何が起きているのでしょうか。
■家計を圧迫 3割引き「特売日」に客殺到
東京・墨田区にあるスーパー。毎週火曜に行われるのが卵の特売です。通常より3割安くご提供、飛ぶように売れていきます。
家計を圧迫する卵の高騰。JA全農たまごによると、去年1月、Mサイズ1キロあたり151円だった卵の価格は4月には2倍以上となる350円にまで上昇。今月も高止まりを続けています。
■卵“品薄解消” メニュー復活も
そんな日本の家庭に朗報が…。
スーパーイズミ・五味衛代表:「来月、ちょっと期待している。若干(仕入れ値が)下がるようですね」
卵が安くなるというのです。一体、なぜ。
鶏卵の生産や販売を行う九州最大規模の会社「フュージョン」の赤木社長に聞きました。
鶏卵の生産・販売フュージョン、赤木八寿夫社長:「徐々に卵が増えているような感じ」
去年10月に初確認された今シーズンの鳥インフルエンザ。以降、毎週のように発生し、その数は26道県84事例と過去最多に。合わせておよそ1771万羽が殺処分されました。これが卵の価格上昇につながっていたわけですが、実はおよそ2カ月前、4月7日を最後に確認されていないのです。
鶏卵の生産・販売フュージョン、赤木八寿夫社長:「まだ3月・4月に殺処分してしまった分の復旧はまだ。去年12月・1月の分の復旧が徐々に戻ってきている。その分、卵の量が徐々に増えている」
卵の流通量が増え、以前の光景も戻りつつあります。
すかいらーくグループでは、ガストで2月から休止していた「パンケーキ」の販売を4月から再開。バーミヤンで「天津飯」「天津チャーハン」を7月中旬から復活させる予定です。
菓子メーカー「イシヤ」でも、中止していた「白い恋人」のオンライン販売を7月から再開すると発表しています。
■「価格は以前には戻らない」卵の限界とは?
一方で、家計にとって気になるのは「どこまで安くなるのか」ということ。
鶏卵の生産・販売フュージョン、赤木八寿夫社長:「やはり限界があるというか、前のように安くなることはない」
では、卵の価格はどこまでなら下がるのでしょうか。
家計を圧迫する卵の高騰。鳥インフルエンザの影響が和らいだことで流通量が増え、価格も安くなるとの見通しがありますが…。
鶏卵の生産・販売フュージョン、赤木八寿夫社長:「餌(えさ)の価格がとんでもなく値上がりしている」
円安やウクライナ情勢による飼料の価格高騰は今も続いています。
鶏卵の生産・販売フュージョン、赤木八寿夫社長:「円高に転じて餌が安く買えるようになれば、値段が下がってくる可能性もゼロではないが…」
では、卵の価格はどこまでなら下がるのでしょうか。
鶏卵の生産・販売フュージョン、赤木八寿夫社長:「(1パック10個入り)通常で268円。(セールで)198円だったら、かなりお買い得」
飲食店からも明るい話は聞こえてきません。「白いオムライス」が売りのお店は鳥の餌をトウモロコシではなく、米にすることで黄身が白くなるそうです。
店の人は通常の卵の価格が元に戻らないことで、こうした特殊な卵の需要も今後高まっていくとみています。
デリツィオーゾ0141・太田雅也シェフ:「(Q.メニューの値段も変わらない?)値段は変わらないか、もしくは上がっていくんじゃないか」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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