【旧統一教会】元2世信者「一刻も早く法整備を」 教団側はジャーナリストら提訴(2022年10月27日)

【旧統一教会】元2世信者「一刻も早く法整備を」 教団側はジャーナリストら提訴(2022年10月27日)

【旧統一教会】元2世信者「一刻も早く法整備を」 教団側はジャーナリストら提訴(2022年10月27日)

 岸田政権内の議員に旧統一教会との関連が次々と明らかになるなかで、27日、小川さゆりさんら元2世信者が法整備の必要性を強く訴えました。一方、教団側はジャーナリストや弁護士らを提訴したと会見を開しています。

 旧統一教会の被害者救済策を検討する与野党協議。

 いわゆる霊感商法による不当な契約を、被害者の家族などが取り消せる法改正や、高額な献金の規制などが話し合われています。

 立憲民主党・長妻昭政調会長:「被害者救済防止が大切なんだと、我々の考え方を(自民党側は)完璧に理解されたと思うので、『それに合った提案を持ってきてほしい』と宿題を投げているので、見極めていきたい」

 今の国会での法案成立を目指し、法整備を急ぎたい考えです。

 ほぼ同じ時間帯、元2世信者らが救済を求める声を相次ぎ上げていました。

 元2世信者・小川さゆりさん(仮名):「(献金で)学費を使い込まれてしまって専門学校に通っていた際に、残り半分以上在学年数が残っているにもかかわらず、奨学金が無くなってしまいました」

 旧統一教会の元2世信者から「自由恋愛をしたら地獄に落ちる」と脅されて育ったなど、被害報告があった数々の実例が読み上げられました。

 元2世信者・小川さゆりさん(仮名):「幼少期には特に自由恋愛を禁止されて、言うことを聞かなければ地獄に落ちるなど脅迫まがいに責められました。一刻も早く今期の国会で、二度と同じ宗教被害者が生まれないような法整備をして頂きたいです。高額献金だけでなく2世の虐待や権利侵害の問題についても、超党派で推し進めて頂きたい」

 貧困や孤立、恋愛・結婚の自由がないなど、親が信じる宗教で“人生を壊された”子どもたち。彼らの願いは、社会的に問題のある宗教法人の解散です。

 元2世信者・小川さゆりさん(仮名):「(Q.岸田総理に直接会いたい思いは?)岸田総理は国会でも『被害者の声を聞く』と答弁していたので、ぜひ被害者の声を聞いて頂きたいと心から思っています」

 教会を巡っては27日朝、自民党による被害者救済策のヒアリングで、長年支援に携わってきた紀藤正樹弁護士が「もっとスピード感を持ってやってほしい」などと注文。

 紀藤正樹弁護士:「せめて消費者契約法はすぐに改正してほしいなと、この臨時国会で。ある程度具体的な提言を消費者庁の検討会議でも出しましたので、具体的な消費者契約法の改正はやって頂けるレベルに達していると思う」

 法整備の議論が進むなか、旧統一教会側は27日、紀藤弁護士やジャーナリストが番組に出演した際の発言で名誉を傷つけたとして、損害賠償訴訟を起こしたことを明らかにしました。

 世界平和統一家庭連合の代理人・福本修也弁護士:「訴訟として確実に勝てるだろうと見込み。真実性の立証。こちらが自信のあるものに絞り込んでいます」「(Q.言論弾圧コメンテーターが話しづらくなる?)そういうものではないですよね。これはあくまでも名誉毀損について正当な主張をしているだけ。何でもかんでも訴えているわけではない。かなり絞り込んでいます」

 世界平和統一家庭連合・近藤徳茂総務局副局長:「やはり聞いていた信者さんの方から、本部に『こんなこと言っていましたよ』と連絡がありまして、これはひどいということで、これは名誉毀損だということで提訴に踏み切った状況です」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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