“オーロラの街”や“大西洋のハワイ”で… 山火事が“世界同時多発”(2023年8月18日)
■“オーロラの街”イエローナイフ
偏西風の蛇行が世界各地の異常気象を引き起こす要因と言われるなか、カナダでも。夜空を照らすオーロラ。その夜空が赤く染まり、星1つ見えなくなる事態に…。カナダ北西部で大規模な山火事が発生。約1600平方キロメートル、東京23区の2倍以上の面積が焼失。
衛星画像を見ると、まるで噴火したように煙が噴き出す様子が…。さらに煙は複数の場所から同時に上がり、広範囲にわたって拡大しているのが確認できます。
さらに炎は観光の町・イエローナイフへ。イエローナイフは住民約2万2000人。北極圏に近く、オーロラを頻繁に見ることができ、特に8月中旬からはベストシーズンと呼ばれ、多くの観光客が訪れていました。そんななか、町まで約17キロまで近付いてきた山火事の炎。
すべての町の住民や観光客に避難命令が出されました。住民の一斉避難。しかし、車で移動しようにもガソリンスタンドには長い渋滞が発生。そのため、輸送機を使って住民たちを貨物室などに乗せ避難させています。
カナダ イエローナイフ市 オルティー市長:「週末までに火が市の郊外にまで達する可能性がある」
では、なぜ山火事が起きたのでしょうか。地元メディアによりますと、偏西風が蛇行した影響で海から暖かい空気が流れ、カナダ北部に発達した低気圧が発生。落雷が多く発生し、それが火種になって各地で山火事が発生したと伝えています。
■“大西洋のハワイ”も山火事
猛暑が続き、世界同時多発的に起きている山火事。“大西洋のハワイ”とも呼ばれるスペインのカナリア諸島「テネリフェ島」で発生した山火事。火が燃え広がるのを防ぐためか、草木や資材などを大急ぎで片付ける人、トラックに家財道具を積んで避難する人。住民たちに大きな混乱をもたらしています。
地元住民:「灰が町の中心まで届いている。人々は大きな不安を感じている。防火壁が作られたので、それで鎮火できるか見守っていく。状況はかなり悪いように見える」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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