河野デジタル大臣「アナログ規制を一掃」 “フロッピー”義務も…秋葉原で意外な人気(2022年10月26日)

河野デジタル大臣「アナログ規制を一掃」 “フロッピー”義務も…秋葉原で意外な人気(2022年10月26日)

河野デジタル大臣「アナログ規制を一掃」 “フロッピー”義務も…秋葉原で意外な人気(2022年10月26日)

 25日、河野太郎デジタル大臣が、アナログ規制撤廃の1年前倒しを表明しました。その項目の中に、「フロッピーディスク」が入っていました。

 今では、ほとんど使うことがないフロッピーディスク。実は、多くの省庁では、いまだに使用を義務付けるルールが残っています。

■4000項目の見直しを…9000項目に拡大

 河野大臣:「アナログ規制を一掃して、現場の生産性の向上、柔軟な働き方の実現。あるいは、新技術の活用による成長の促進につなげていきたい」

 アナログに固執する、昔ながらの規制は撤廃するとした河野大臣。

 例えば、公園の点検に、人間の「目視」を義務付けている業務をドローンやAIを活用して行うなど、デジタル路線に変えるというものです。

 デジタル庁は、6月に4000項目の見直しを決めましたが、これをおよそ9000項目に拡大し、見直しにかける期間も、当初の3年から2年に短縮しました。

 25日の会見で河野大臣が「アナログ規制」の具体例として言及したのが、省庁などで一部手続きに使用が義務付けられているフロッピーディスクです。

 河野大臣:「“フロッピーディスク”などの記録媒体の利用を強制するような、あるいは指定するような規制についても見直し対象とした」

 1980年代から90年代にかけて、データ保存などで使われていたフロッピーディスクですが、現在は…。

 10代:「(パソコンの)どこに差すの?」
 40代:「どこで手に入るのだろうという、カセットテープレベルの感じ」
 50代:「(Q.働いている会社では?)(今は)こんなの見たことない」
 
■フロッピーディスク 秋葉原で意外な人気

 省庁や自治体では、いまだに使われているフロッピーディスク。

 記憶に新しいところでは、4月に山口県阿武町で起きた、給付金4630万円が誤って振り込まれた事件で、役場が銀行に渡していたのがフロッピーディスクでした。

 東京・秋葉原にある、古いパソコンやゲームを扱う店を訪ねました。

 BEEP秋葉原店・山浦正也さん:「(Q.需要ある?)全部未開封の物だが、買いに来る客は結構いて、売れ筋の商品となっている」

 今でも、フロッピーディスクが売れているといいます。店の奥に案内してもらいました。

 山浦さん:「昔あったパソコンなんですけど。こちらのほうにフロッピーディスクを差して、ゲームをするというものになります」

 こうしたフロッピーディスクがないとできないレトロゲームが、今、若者に人気があるのだといいます。

 しかし、容量が小さく、スマートフォンで撮った画像1枚ですら入らないなど、省庁で使われているような、データ保存などには向かないといいます。

 山浦さん:「磁気にちょっと弱かったりとか、ディスクの所にカビが生えてしまったりする」「(Q.省庁では、フロッピーが使われているが?)ちょっと驚きましたね。どうしても時間が経つと、経年劣化で使えなくなったりするので。逆に、それでよく今までできてたなっていうのが、正直な感想」

■河野大臣「規制の一掃を最大限加速」

 フロッピーディスクをはじめとした、時代に合わないとされるアナログ規制。河野大臣は、およそ9000項目のうち99%を見直す方針で、2024年6月までに進める予定です。

 河野大臣:「年末に今後2年間、いつまでに何をやるという行程表を確定させていきたい。アナログ規制の一掃を最大限加速をしたいと思っている」

(「グッド!モーニング」2022年10月26日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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