中絶反対派が中絶強要か 民主党現職vsトランプ派…中間選挙“激戦”ジョージア州(2022年10月25日)

中絶反対派が中絶強要か 民主党現職vsトランプ派…中間選挙“激戦”ジョージア州(2022年10月25日)

中絶反対派が中絶強要か 民主党現職vsトランプ派…中間選挙“激戦”ジョージア州(2022年10月25日)

2週間後に迫ったアメリカの中間選挙。ジョージア州での戦いは、今後2年、もしかしたら、今後6年のアメリカを左右するかもしれません。

民主党現職の上院議員、ラファエル・ウォーノック氏の対抗馬として送り込まれたのは、プロフットボールの元スター選手、ハーシェル・ウォーカー氏。各地で擁立されたトランプ派候補の一人です。2人の付き合いは1980年代まで遡ります。ウォーカー氏の所属チームのオーナーが実業家だったトランプ氏でした。大統領在任中には、スポーツやフィットネスの専門家として、ホワイトハウスに招かれたこともあります。前大統領の推薦と知名度で、軽々と予備選を突破したウォーカー氏。アピールするのは「家族の価値」といった保守の立場です。レイプの被害者にも中絶を認めない、最も極端な考えを公言していました。

ところが、今月に入り、言葉と相反する過去が報じられます。以前、交際相手に中絶を強要し、費用を支払っていたというものです。ウォーカー氏は、すぐさま疑惑を否定しましたが、当然、討論会でも問われることになりました。
共和党・ウォーカー候補:「記事は嘘です。キリスト教徒の私は、中絶に関して命を尊重します。ジョージアは命を尊重する州です。私も命を守る上院議員になります。全部、嘘です。ウォーノック上院議員は議席のためなら、どんな手も使います」

ウォーカー氏には、ほかにも数々の疑惑が浮上しています。ウォーノック氏が追及したのは経歴詐称疑惑です。
民主党・ウォーノック候補:「ウォーカー氏は、事実と異なることを言います。私は“警察官”に成りすましたことなど一度もありません」
共和党・ウォーカー候補:「言わせてください。興味深いことに、私は“警察官”なんです」

ウォーカー氏は、討論会中に警察のバッジらしきものを取り出します。このバッジ、ウォーカー氏は保安官事務所から受け取った名誉的なものだと主張していますが、全米郡保安官協会は「トロフィーケースにしまっておくべきもの」としています。

スキャンダル続出ですが、支持者には関係ないようです。
支持者:「(Q.ウォーカー氏の中絶をめぐるスキャンダルについて)気にしません。個人の問題です。誰にでも過去はあります」

ただ、予備選とは違い、本選では無党派層の支持がなければ勝てません。ウォーカー氏は、これまでリードしていましたが、今では支持が低下し逆転されています。

民主党現職はこの流れに乗って勝てるのかというと、そうでもないようです。討論会で民主党現職にシンプルな質問が投げかけられました。
司会:「YESかNOで。バイデン大統領の2期目を支持するか」
民主党・ウォーノック候補:「2024年に誰が出馬すべきか、考えたこともありません」
司会:「YESかNOで」
民主党・ウォーノック候補:「政治家の考えを市民が理解するのは難しいかもしれない」

答えをはぐらかすウォーノック氏。どうやら、バイデン大統領と距離を置いているようです。実際、バイデン大統領は接戦にもかかわらず、ジョージア州入りしていません。

バイデン大統領が招かれざる存在となっている訳は、政権発足以降続くインフレです。“バイデンフレーション”という言葉も登場するほど、大統領の失策とのイメージがついています。選挙戦終盤、全国的には民主党は共和党に支持が逆転されている状況です。

バイデン大統領は、こんな発言をしています。
バイデン大統領:「最近、世論調査は気にしていない。未来に今ほど楽観的だったことはない。誇張ではなく、そう確信している」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2022
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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