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インドに“ユーチューバー村” 人口3分の1が“動画配信”…インド映画に代わる娯楽へ(2022年10月25日)
インドで、“ユーチューバー村”と呼ばれる村が話題になっている。なんとそこは、人口のおよそ3分の1がユーチューバーという村だった。
■小さな村の1000人が“ユーチューバー”
足を踏まれた男性が、なぜか足首に巻いた腕時計を見て、足を踏んだ男性と仲良く歩いていく。これは、牛が引く車に乗ってラップを…。
青空の下で撮影を行う人々。ここは、インド中部の小さな村・トゥルシー村だ。
村のユーチューバー ギャネンドラさん:「この村の人口は約3000人です。その中で1000人が何らかの形でユーチューブに関わっています」
なぜ、このようなことになっているのだろうか?
■新型コロナ受け…「新しい」「稼げる」仕事に
ことの始まりは、村の住人、ギャネンドラさんとジャイさんが、5年ほど前にインターネット動画を見て、真似したことだという。
ギャネンドラさん:「最初は、どんな動画をどう作ればいいのか手探り状態でした。カメラも持っていないので、携帯電話を使って撮影しました」
2人は元々、銀行員と教師。ジャイさんは、教師の月給、日本円でおよそ2万7000円に対し、ユーチューブの広告収入が月におよそ7万2000円と給料を大きく上回った。
そこで、退職してユーチューバーへと転身を図ったという。
折しも、その時期は、世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るい、インドでも多くの人が職を失うことに…。
そこで新しい、稼げる仕事があると村中で、こぞって飛び付いたのが、ユーチューブの動画配信だ。
今や住民の3分の1が、動画配信に関わるユーチューバー村となったのだ。
村のユーチューバー ピンキーさん:「女優になるのが夢です。挑戦したい」「(Q.この村に残りたい?)いいえ、もっと大きな街へ」「(Q.ムンバイに行きたい?)チャンスがあれば、ぜひ」
■“28万回再生”動画も「最終目標はドラマ制作」
村でも特に人気の高い、ユーチューブチャンネル。コメディーやハウツーものなど、様々なジャンルの動画があるが、中でも、再生回数が28万回と、飛び抜けて多い動画は、「最初の買い物客」だ。
女性が、男性に野菜の購入をしつこく迫る。男性は引っ越しを繰り返して、ひたすら逃げようとするが、女性は引っ越し先を突き止めて、再び野菜を買わせようとする。
そんなストーリーが何度か繰り返される、摩訶不思議な内容だ。
村のユーチューバー ジャイさん:「最終目標は、この村で映画やネットドラマを制作することです。そして、インドだけでなく、全世界に私たちを知ってもらいたいのです」
■インド映画 制作本数“世界一”
村人たちがユーチューバーになる背景には、収入以外の理由もあるそうだ。
それが、インド映画の存在。映画制作の中心地であるムンバイ(旧称ボンベイ)とハリウッドを掛け合わせて“ボリウッド”などとも呼ばれる。
大スクリーンで歌とダンスが繰り広げられ、世界中で人気となった。
ユネスコの調査によりますと、制作本数は世界一。2016年には、1986本の映画が作られたという。
ちなみに、2位の中国でも853本と、いかに規模が大きいのかが分かる。
■観客動員数 2年で半分ほど減少
ところが近年、インド映画に陰りが見えているという。
インドのメディアコンサルティングの調査によると、主なインド映画の観客動員数は、新型コロナによる映画館の閉鎖や公開延期などが原因で、2019年におよそ9億1600万人だったものが、2020年にはおよそ2億1600万人にまで減った。
去年は少し持ち直したものの、3億9200万人と2019年の半分以下にとどまっている。
■インドのユーザー数“世界一”
その一方で躍進を遂げたのが、ユーチューブでした。
市場データ会社スタティスタによると、インドにおけるユーチューブのユーザー数は2019年、2億6500万人だったものが、2021年には4億5923万人と大きく数を増やし、アメリカを抜いて世界一になっているという。
こうして、インドで映画に代わる娯楽としてユーチューブが広がり、今回のユーチューバー村の人々のように動画を配信する人々も増えたという。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2022年10月25日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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