北朝鮮の「戦術誘導弾」って何? 「重大かつ差し迫った脅威」岸防衛大臣が言及(2022年1月18日)

北朝鮮の「戦術誘導弾」って何? 「重大かつ差し迫った脅威」岸防衛大臣が言及(2022年1月18日)

北朝鮮の「戦術誘導弾」って何? 「重大かつ差し迫った脅威」岸防衛大臣が言及(2022年1月18日)

 北朝鮮メディアが17日に発射したミサイルを「戦術誘導弾」として公開しました。

 大量の煙のなか、炎を上げて飛び上がるミサイル・・・。18日、北朝鮮メディアは、17日発射したミサイルについて戦術誘導弾だと明かし、2発ともに日本海上の目標に正確に着弾したとしました。

 今年に入って4回目となった北朝鮮のミサイル発射。

 韓国メディアは、こう分析しています。
  
 韓国・連合ニュース:「14日と同じ標的を他の場所から異なる種類のミサイルで命中させる試験発射を行ったことから、北朝鮮は場所と方式を変えて奇襲的に目標を攻撃する訓練をしたとみられる」

 一連の発射実験は、日本にとっても看過できません。

 松野官房長官:「急速に関連技術や運用能力の向上を図ってきていることは明らかです」

 岸防衛大臣:「鉄道からの発射や水平軌道を含む、変則的な軌道の可能性のある飛翔(ひしょう)といった新たな対応での発射を行い、関連技術や運用能力の向上を図っています。我が国の安全に対する重大かつ差し迫った脅威であります」

 様々なミサイル技術を向上させているという北朝鮮。

 では、今回発射した戦術誘導弾とはどんなものなのでしょうか。

 防衛省によりますと、17日発射されたミサイルは最高高度がおよそ50キロ程度だったといいます。

 専門家は、この高度が戦術誘導弾の特徴だと指摘するのです。

 軍事ジャーナリスト・黒井文太郎氏:「イージス艦が対応できる高度より低く飛んでくるので、イージス艦で当てるのはかなり難しい」

 専門家によりますと、北朝鮮からの弾道ミサイルをイージス艦が迎撃できるのは高度70キロメートル以上ですが、戦術誘導弾はそれより低い軌道で飛びため、迎撃がかなり難しいというのです。

 また、飛行中に跳ね上がるように軌道を変えることで低い軌道でも飛距離を伸ばすことができるといいます。

 軍事ジャーナリスト・黒井文太郎氏:「これまでも日本は北朝鮮のノドンミサイルなんかの核ミサイルの脅威の下に置かれていたんですが、一応、日本とアメリカのイージス艦で撃ち落とせる体制を作っていたんですね。それでは撃ち落とせないミサイルを北朝鮮が手にしたと。日本にとって一番大きな脅威といってよいと思います。日米韓にとって由々しき事態ということですね」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事