遺体は「溺死の可能性」 不明7歳女児との関連捜査…専門家「事故の可能性少し高く」(2022年10月6日)

遺体は「溺死の可能性」 不明7歳女児との関連捜査…専門家「事故の可能性少し高く」(2022年10月6日)

遺体は「溺死の可能性」 不明7歳女児との関連捜査…専門家「事故の可能性少し高く」(2022年10月6日)

 旧江戸川で見つかった子どもとみられる遺体は、司法解剖の結果「溺死(できし)の可能性」があることが明らかになりました。5日の深夜、南朝芽さん(7)の家族がコメントを出しました。

■「溺死の可能性」死後1~2週間経過

 南朝芽さんの家族:「きょうは自宅で、ずっと警察からの連絡をひたすら待っていました。まだ、身元が明らかになっていないので、何とも言えませんが」

 5日午後11時半ごろ、行方不明になっている南朝芽さんの家族がコメントを出しました。

 5日は朝から、市川市の旧江戸川で発見された少女とみられる遺体の司法解剖が行われていて、家族はその結果に関する連絡を待ち続けていたとみられます。

 司法解剖により、新たな事実が判明。遺体は淡い赤色調の袖なしのシャツに、紺色系の7分丈のズボンを身に着けていて、行方不明当日の朝芽さんの服装と比べると、似ているようにも見えます。

 また、年齢は7歳前後の女の子で、身長はおよそ117センチ。死因は、溺死の可能性があるということです。

 さらに、遺体の詳しい状態も分かってきました。

 捜査関係者への取材から、見つかった遺体には、首を絞められたり、暴行を受けたりした痕はなく、死後1、2週間程度経過していたことが分かりました。

■不明から14日目…遺体は“少女”

 先月23日の午前11時半ごろに自宅を出てから、行方が分らなくなった、千葉県松戸市の小学1年・南朝芽さん。警察が事件と事故の両面で捜索を行うなか、連日取材を続けてきました。

 朝芽さんは自宅近くの公園で、母親と遊ぼうとして1人で家を出ました。その5分後に、母親が追い掛けたところ、もう朝芽さんはいなかったということです。

 先月23日正午ごろ、母親と待ち合わせていた公園ではなく、900メートルほど離れた別の公園の近くの防犯カメラに、1人でキックボードに乗る朝芽さんの姿が映っていました。

 防犯カメラがある場所のすぐ隣の公園で、朝芽さんのキックボードが見つかりました。

 行方不明となった翌日、キックボードが見つかった公園からおよそ300メートル離れた河川敷で、朝芽さんの靴と靴下が発見されました。

 その3日後には、靴などが見つかった現場から1キロほど離れた場所で、帽子が見つかっています。

 そして4日、朝芽さんの靴などが発見された場所から南におよそ14キロ離れた旧江戸川で、子どもとみられる女性の遺体が発見されました。

■専門家「事故の可能性少し高く」

 遺体の死因として発表された溺死の可能性。この「可能性」とは、どのように捉えればよいのでしょうか。

 専門家は、次のように話します。

 法科学研究センター・雨宮正欣所長:「ご遺体の状態が、あまり良くないのだと思います。(器官に)後から水が入ってくるくらい、(器官に)生前に入った水なのか分からない状態になってる。普通は、水が入ったかどうかで判断する。溺死と考えて矛盾がないという程度で、溺死だということを確定できるような結果ではなかった感じだと思います」

 事件性の有無について、分かったことはあるのでしょうか。

 雨宮所長:「(Q.あざや打撲の痕などなかったようだが、一般的にどういう受け止めになる?)第三者が関与してのいわゆる外傷、これはちょっと考えづらい。それから、事故だとしても、落ちた時とか、そういう時に、けがなどはしていないということ、それを示してるというだけ。事件性と事故の両面で考えた場合、事故のほうの可能性が少し高くなったぐらいの感じだと思います」

■家族「まだ何とも言えない」

 司法解剖が終わってから、およそ11時間後、朝芽さんの家族がコメントを発表しました。

 朝芽さんの家族:「きょうは、自宅でずっと警察からの連絡をひたすら待っていました。まだ、身元が明らかになっていないので、何とも言えませんが、近日中に朝芽に関心を寄せてくれた人たちに対して、感謝の気持ちを伝えたいと思っています」

 遺体のDNA型鑑定には、少なくとも数日はかかるとみられていて、警察は6日も、120人態勢で河川敷などを捜索する予定です。

(「グッド!モーニング」2022年10月6日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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