胡前総書記“途中退席”…習近平氏「おきて破り」3期目へ 新最高指導部“側近固め”(2022年10月24日)

胡前総書記“途中退席”…習近平氏「おきて破り」3期目へ 新最高指導部“側近固め”(2022年10月24日)

胡前総書記“途中退席”…習近平氏「おきて破り」3期目へ 新最高指導部“側近固め”(2022年10月24日)

 習近平総書記(69)が異例の3期目でトップを務める、新たな最高指導部が発足しました。党大会では、胡錦涛前総書記が途中退席するという前代未聞の展開に、様々な臆測が飛び交っています。

■習氏「おきて破り」3期目

 世界が注目した中国最高指導部の人事。

 習総書記:「新しい指導者の選挙が行われた。私は総書記に選ばれた。中央指導部を代表して、全党員の皆さんに心より感謝を申し上げる」

 「2期10年」を原則として世代交代を進めてきたシステムは崩れ、「68歳定年」の党の慣例も消滅。69歳の習総書記が“異例”の3期目に入ります。

 23日に発表された最高指導部の面々は、すべて習氏に近い人物で固められました。

 中でも、日本の官房長官に当たる中央弁公庁主任の丁薛祥氏(60)は、習氏の側近中の側近の人物。異例の大抜擢(ばってき)で、最高指導部入りを果たしました。

 会見に臨んだ習氏は、20分以上演説。その間、他のメンバーは直立不動の姿勢を維持。緊張した面持ちで、正面を向いていました。

 ただ、丁薛祥氏は、正面ではなく習氏のほうにばかり視線を向けていました。

 かつてライバルと目された李克強首相(67)は、定年前にもかかわらず退任となり、習氏“一強体制”がより鮮明になった形です。

■前国家主席 腕つかまれ退席

 その前日の閉幕式、胡錦涛前総書記のある行動が物議を醸しました。

 それは、外国メディアの入場を許された直後の出来事でした。

 胡氏が習氏の手元の会議資料を取ろうとして、習氏がとっさに手で押さえています。

 職員も制止に入り、胡氏の腕をひっぱり退席を促しているかのような素振りを見せます。胡氏は困惑したような表情を見せ、なかなか席を立ちません。

 ようやく席を立った胡氏は、習氏に声を掛け、その後、李首相の肩をたたいて退場したのです。

(「グッド!モーニング」2022年10月24日放送分より)
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