「別の国に行きたい」円安が招く働き手の“日本離れ” 海外送金所で漏れた本音とは(2022年10月23日)

「別の国に行きたい」円安が招く働き手の“日本離れ” 海外送金所で漏れた本音とは(2022年10月23日)

「別の国に行きたい」円安が招く働き手の“日本離れ” 海外送金所で漏れた本音とは(2022年10月23日)

日本政府が為替介入を実施したのか、週末、乱高下した円相場。
止まらない円安に翻弄される外国人労働者からは「日本以外の国で働きたい」という声も出始めています。

▽「別の国に行きたい」円安で進む“日本離れ”
東京・新大久保にある海外送金所。ここから200以上の国と地域にお金を送ることができます。
(インドネシア人)「両親にお金を送りました。きついですね。送金しても、あまりお金もいっぱい送れなくて…」
一生懸命、働いて貯めたお金を、母国の大切な人へ。しかし、“円安”が進めば進むほど、現地で受け取る額は目減りすることになります。中には、レートを見て送金を取りやめる人も―。
(バングラデシュ人)「すごく少ない金額しか送れません。前はレートが高かった。今はとても安い。だから待ちます。」
一方、円安でも、送金せざるを得ない人もいます。
(バングラデシュ人 フダさん)「母国に妻と子どもがいる。」
Q.毎月送金されますか?
(フダさん)「はい。以前は送金したお金で家族は暮らせていましたが、今は足りません。」

フダさんは、都内のアパートで同じバングラデシュ出身の友人たちと4人で共同生活を送っています。
(フダさん)「ちょっと邪魔だけど、(生活費を)安くするために4人で住んでいます。残り(のお金)は家族のために送ります。」
(フダさん)「写真。」
Q.奥さんと子ども?
「はい。バングラデシュに住んでます」
Q.日本に来てから1回も会ってない?
「はい。(5年前から)1回も会ってない」
母国に残っている、妻と2人の子供は、フダさんの日本での収入が頼りです。
(フダさん)「アルバイトのホテル、レストラン、掃除の仕事、コンビニ、自分の国にお金を送って、生活は大変ですね。」
アルバイトを掛け持ちして、月収は18万円ほど。およそ10万円を家族に送金していますが、それも円安で目減りし、さらに―。
(フダさん)「給料はまだ全然、増えていない。それでちょっと大変です。日本は10年前、(時給)1時間1000円です。今も1000円です。」
賃金が上がらず物価も高騰する中、このまま日本で働き続けていいのか。
Q.円安が続いているのもあって、外国で働きたい、日本以外で働きたいと考えますか?日本に5年以上住み、日本が大好きだというフダさんですが今は不安の中にいました。
Q.円安が続いているが日本以外で働きたいと考える?
(フダさん)「はい、考えます。家族のために日本以外の別の国に行きたい。家族、子どものために。」

10月23日『サンデーステーション』より
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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