中国共産党大会閉幕 胡錦涛氏が途中“退席” 習近平氏への権力集中鮮明に(2022年10月22日)
中国では5年に1度の共産党大会が22日に閉幕しました。世界が注目するなか、習近平総書記の権力集中がさらに鮮明となりました。北京から報告です。
(北里純一記者報告)
閉幕式では次の最高指導部の候補となる中央委員205人が選出されました。
ただ、この名簿のなかには現在の最高指導部7人のうち李克強首相を含む4人の名前がありませんでした。
代わりに加わる指導部のメンバーは23日に発表されますが、すべて習総書記に近い人物になるという観測もあり、習総書記への権力の集中が改めて浮き彫りとなっています。
一方、指導部から退くこととなる李克強首相は22日の式典中はどこか遠くを見つめるような姿というのが印象的でした。
また気になる場面として、メディアが入場を許されたタイミングで胡錦濤前総書記が退席をしました。理由は分かりませんが、習総書記に声を掛けて、そして李克強首相の肩をたたいて会場を後にしました。
そして閉幕式では、中国共産党の党規約の改正が全会一致で可決されました。
改正を巡る決議では習総書記の地位と思想を揺るぎないものとする「2つの確立」について、決定的な意義をしっかり把握すると強調しています。
後日公開されることになるこの改正された党規約において、この「2つの確立」が明記をされているならば、習総書記の権威がさらに高まることとなります。
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