【専門家指摘】どの路線でも起きうる? 帰宅時に田園都市線が3時間超ストップ(2022年10月21日)
帰宅ラッシュ時に3時間以上止まった田園都市線。乗客は線路を歩き、バスターミナルには人があふれる事態となるなど、14万人以上に影響が出ました。専門家はどこの路線でも起き得る可能性を指摘しています。
故障した変電所内のブレーカーの画像です。この故障が停電の原因だったといいます。
アナウンス:「停電発生により運転を見合わせております」
駅員:「ゆっくりとお進みください」
駅と駅の間で止まった車両では、乗客が線路を歩くことに…。
帰宅時間の3時間半程、14万人余りに影響を与えた停電。専門家は、この“帰宅時間”が鍵となったと指摘します。
鉄道ジャーナリスト・梅原淳さん:「夕方のラッシュになるということで列車がたくさん走り出して、当然、変電所もたくさんの電気を供給しないといけないので、負荷が高まる時間帯。トラブルが起きやすい時間」
溶けてしまっているように見えるブレーカー。専門家によりますと、運転再開まで、3時間半どころか20日中の再開は無理だった可能性もあるというのです。
20日、東急田園都市線が一時、全線で運転を見合わせました。帰宅時間と重なったことで、大混乱となりました。
20日午後5時56分ごろ、停電のため全線で運転見合わせに。およそ30分後の午後6時25分ごろから鷺沼駅から中央林間駅まで運転を開始したものの、全線の運転再開は、午後9時20分ごろ。3時間半ほど掛かったのです。
振替バスに乗ろうにも行列が…。多くの人が徒歩で帰宅しました。
渋谷駅から直線距離でおよそ9キロの多摩川に架かる二子橋でも、歩く人が歩道を埋め尽くしました。
女性:「(Q.どこから歩いている)表参道から。途中バスに乗って二子玉川駅で降りて歩いてきた。表参道を出てから2時間くらい」
東急電鉄では、大井町線でも運転見合わせがあり、合わせて14万人あまりに影響が出たのでした。東急電鉄は、停電の原因をブレーカーの故障としています。
鉄道ジャーナリスト・梅原淳さん:「ブレーカーは過大な電流が流れたり、変電所全体に異常が発生したり、そういう時に(故障する)。田園都市線のあの区間(渋谷から二子玉川)が開通したのが1977年。開業当時の設備がちょうど老朽化して2017年にトラブルがたくさん起きた。取り換えた機器類や部品類がまた老朽化していることもあるのでは」
また、故障した画像を見て、火災にならなくて良かったと話します。
鉄道ジャーナリスト・梅原淳さん:「大きな電流が流れて焼け焦げたとか壊れているような状況。変電所自体が火災になることはある。(Q.火災だったらもっと(復旧までが)延びる?)きのう中の復旧は難しい」
東急電鉄は、再発防止に努めるとともに、安全・安定運行に取り組むとしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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