【大規模洪水】地中海の“楽園の島”で深刻な被害 豪ビクトリア州でも街一帯が(2022年10月17日)

【大規模洪水】地中海の“楽園の島”で深刻な被害 豪ビクトリア州でも街一帯が(2022年10月17日)

【大規模洪水】地中海の“楽園の島”で深刻な被害 豪ビクトリア州でも街一帯が(2022年10月17日)

 街のいたるところで、流されてきた車が横転し、何台もの車が、山積みになっています。穏やかな気候が特徴の地中海の島が暴風雨に見舞われ死者が出るなど深刻な被害が出ています。 

 本来、真っ青に輝くはずの海は、全く別の顔を見せていました。

 地中海に位置する、ギリシャ・クレタ島。観光地として知られるこの場所ですが、その面影はありません。

 海に浮かぶのは、流木や押し流されてしまった車の数々。街には大量の土砂が流れこみ、住民はその片付けに追われていました。

 洪水が発生したのは、15日。集中的に降った雨によって、水は一気に押し寄せたといいます。

 クレタ県知事:「人命が失われた。聖書にあるような災害だ。非常に短い間に大量の水がやってきたんです」

 地元住民:「私たちは何とか全員を外に出しましたが、水は肩ぐらいまで来ていました」

 クレタ島は、地中海性気候と言われ、本来降水量が少なく、穏やかな気候が特徴です。

 しかし、今回の洪水被害。アテネにある国立天文台の気象学者は、イギリスメディアの取材に対し、「4カ月分の降水量にあたる150ミリが、12時間足らずで降った」と答えています。

 地元消防当局によれば、車に乗ったまま洪水に流された男性の死亡が確認され、同乗していた女性も行方不明になっているといいます。

 一方、こちらは南半球に位置する、オーストラリア・ビクトリア州。街一帯が、茶色く濁った水につかってしまっています。

 先週、数日間降り続いた雨によって、広範囲に洪水被害が発生しました。住民は、浸水した街をボートで移動。孤立した人々を救出していきます。

 地元住民:「私の両親と子どもたちが、少し離れたタラルークに住んでいます。孤立して動けない状態で食品の買い出しにも行けない状況です」

 オーストラリア気象局によれば、13日14日と大量の雨が降り、多いところでは、去年の月間降水量のおよそ2.5倍が2日間で降ったとされています。

 被害は、人だけでなく動物にも。中州に取り残されているのは“牛”です。酪農が盛んなビクトリア州。本来広大な牧草地は見る影もありません。

 さらに…。ボートの傍らから、わずかに頭だけを出して救出されているのは、“馬”です。競走馬の種馬として飼育されていた、およそ200頭が洪水で流される危機にあったといいます。

 街では、さらなる浸水被害を防ぐため、住民が水につかった道路を行き来して土のうを運んでいました。

 この洪水によって、ビクトリア州では、男性1人の死亡が確認されています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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