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病気と闘う子供たちに笑顔を 小児病棟の道化師“クリニクラウン”(2022年10月15日)
赤い鼻がトレードマークのクリニクラウン。入院中などの子ども達を訪問する道化師です。
でも、子ども達の姿はモニターの中。「きゃしー」こと川島由衣(かわしま・ゆい)さん。コロナ禍で接触を避けるため、活動のほとんどをオンラインに切り替えました。
この日オンラインで訪問したのは長期入院の子どもたち。普段は静かな病棟に、笑い声が響きます。
一息ついて話すのは、いつも子どもたちのこと。
きゃしーさん「今日もみんな可愛かったな。最高やった。」
所属していた劇団で東日本大震災直後の被災地を訪問。全力で楽しむ子どもたちの姿に心を打たれ、彼らの役に立ちたいとクラウンの道へ進みます。
川島さん
「コロナになってすごく感じることが、子ども達もだし、付き添いのお母さんも人と関わることに飢えてるっていうか、積極的に関わってくれるようになったなって」
川島さんたちがオンライン化を進めたきっかけは2年前。コロナにより活動を自粛していた中で届いた一通の手紙でした。
送り主は、クラウンのことが大好きだった女の子、めいちゃんのお母さん。
当時5歳のめいちゃんが亡くなったことが記されていました。
川島さん
「ちょうどその時私たちも、入院中の子ども達が大変な状況はわかっているけれども、どうしていいかわからないところだったので、ウェブ訪問もやりたいけど、果たしてそれをやることがどうなんだろうっていう。」
人生のほとんどを病院で過ごしためいちゃん。この手紙が川島さんの心を大きく動かしました。
川島さん
「待ってくれてる子ども達がいるから、まずはできることをやろうよっていうので、本当に背中を押してもらった。押してもらいました。ママとめいちゃんの手紙に。」
辛い闘病生活を送る子ども達。だからこそ、川島さんが心がけていることがあります。
川島さん
「一瞬でも、病気のこととか痛いこととか忘れてその子らしく過ごせたりとか、一瞬でもわーって思いっきり楽しんだりとか、すごく大事なことなんだなと思って、いつも子ども達と全力で遊んでいます。」
最近では、リアルでの訪問も少しずつできるように。
川島さん
「リアルで会う子は全然違くて、こんなにも色々な気持ちをこっちに発信してくれてたんやって。なかなか口に出すのが難しい子たちもいるので、そういう子たちが体の毛穴から楽しい―とか、うれしいーっていうのが出てるのをリアルに感じるのがリアルの良いとこやんね。」
そして今、川島さんが思うこと
「もう多分コロナの前みたいな関わりとかはきっとね、難しいんちゃうかなと思うと凄い寂しいんだけど、前を向いていかなあかんなって思いながらも、でもっていう。クリニクラウンのおかげで心も忙しくさせてもらって。人生をすごくクラウンは豊かにしてくれてるので、うん。」
サタデーステーション 10月15日OA
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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