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WBCをテレビ観戦 “野球好き”の天皇ご一家
天皇皇后両陛下と愛子さまが、WBCの決勝戦を3人でテレビ観戦、日本代表の優勝を喜び、選手たちの健闘をたたえられていたと側近が明らかにしました。これまでも野球に親しまれてきた天皇ご一家。このニュースを日本テレビ客員解説員の井上茂男さんに聞きました。
■決勝戦を3人でテレビ観戦 監督・選手たちの姿に感銘を受けられる
天皇皇后両陛下と長女の愛子さまが、3月22日のWBCの決勝戦を3人でテレビで観戦し、14年ぶりの日本代表の優勝を喜び、日米両チームの選手たちの健闘をたたえられていたと側近が明らかにしました。
両陛下と愛子さまは、参加した選手たちの積み重ねてきたこれまでの努力に思いを寄せるとともに、全力を尽くして試合にのぞんだ監督や選手たちの姿に感銘を受けられていたということです。側近は、両陛下や愛子さまは野球がお好きなので、「ニュースなどでもご覧になっていたと思う」と話しています。
――このニュースをどのように受け止められましたか。
多くの人たちと同様、WBCをご一家3人でテレビで観戦し、優勝を喜ばれたのがうれしいです。
両陛下は2006年の日本ー韓国戦、2009年の日本―中国戦を東京ドームで観戦されています。今回、当時を思い出しながら観戦されただろうと思います。というのも、愛子さまが野球に関心を持たれたのは、2009年のWBCがきっかけです。当時、愛子さまは7歳。WBCをテレビで見て野球のファンになり、4か月後には、愛子さまの強い希望で、神宮球場でヤクルトー横浜戦を観戦されました。
赤坂の東宮御所には神宮球場の大歓声が聞こえていたそうで、愛子さまはその歓声に興味を持ち、野球を見たいと希望されていました。当時、横浜の内川聖一選手のファンで、2塁打を打った時は手をたたいて喜ばれました。バットが折れた時は「飛んできたらこわいでしょうね」と話し、帰る際には「とても楽しかった」と話されたそうです。
■天皇陛下も野球好き 雅子さまはソフトボールに熱中
天皇陛下は小学生の頃、長嶋茂雄選手のファンで、ジャイアンツのユニホームを着て野球をされていました。ところが、映像の背番号は長嶋選手の「3」ではなく、「38」。末次利光選手の番号です。“末次ファン”だったともいわれますが、末次さんはかつて日本テレビの「皇室日記」の取材に、「長嶋ファンの方がなぜ38?」と首をひねっていたそうです。
「宮さま」と呼ばれていたので「みや」から“38”になったという説もありますが、実際のところは分かりません。
皇后雅子さまも中学・高校の時にソフトボールに打ち込まれ、愛子さまを交えてご一家3人、職員と野球遊びを楽しまれることもあるそうです。
それだけにWBCの試合には当然関心を持たれたと思います。WBCで野球が盛り上がりを見せていますから、愛子さまにはまた球場に足を運んで観戦していただけたらいいな、と思います。
――家族団らんの時間を、私たちも見ることができたらうれしいですね。
【井上茂男(いのうえ・しげお)】
日本テレビ客員解説員。皇室ジャーナリスト。元読売新聞編集委員。1957年生まれ。読売新聞社で宮内庁担当として天皇皇后両陛下のご結婚を取材。警視庁キャップ、社会部デスクなどを経て、編集委員として雅子さまの病気や愛子さまの成長を取材した。著書に『皇室ダイアリー』(中央公論新社)、『番記者が見た新天皇の素顔』(中公新書ラクレ)。
(2023年4月15日放送)
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