地元タクシー運転手でも難しい坂道「要所で踏まないとブレーキパッドが燃えちゃう」静岡・観光バス事故|TBS NEWS DIG
記者
「事故を起こしたバスの運行会社に静岡県警が家宅捜索に入ります」
家宅捜索の容疑は、過失運転致死。10人以上の捜査員が、けさ捜索に入りました。
きのう正午頃、静岡県小山町の県道「ふじあざみライン」で大型観光バスが横転し、乗客乗員36人のうち、女性1人が死亡、35人が重軽傷を負いました。
静岡県警は、バスを運転していた野口祐太容疑者(26)を現行犯逮捕。埼玉県飯能市にある「美杉観光バス」の本社と営業所を家宅捜索しました。野口容疑者の健康状態や、これまでに行った研修を確認できる資料などを押収する目的です。
記者
「バスは坂道を下り、こちらにはブレーキ痕のようなものが残っていて、その後のり面に乗り上げ、転倒したとみられます」
きょうの事故現場では、県警が3Dカメラを使って道路の形状やブレーキ痕などを確認。捜査関係者への取材で野口容疑者は、事故直前に繰り返しブレーキペダルを踏んでいたとみられることも分かりました。
野口容疑者は警察の取り調べに対し、「ブレーキが利かなくなった」とも供述していて、ブレーキの使い過ぎにより、利きが著しく悪くなる「フェード現象」が起きた可能性も視野に捜査を進めています。
事故現場を普段から走っているタクシー運転手に話を聞きました。事故現場の直前の道です。
地元のタクシー運転手
「アッと思って、いったん右に切ったと思う。危ないと思って急カーブだから」
緩やかな下り坂に見えますが、ブレーキを踏みこまないと60キロから80キロほどのスピードが出てしまうといいます。
地元のタクシー運転手
「要所要所でブレーキを踏まないと、ブレーキパッドが燃えちゃうんで。50キロ以上出たらもう危ないので。道を知らないとスピードが出ちゃう」
地元の運転手でも運転が難しいという「ふじあざみライン」。バス運行会社によりますと、野口容疑者がこのルートを走ったのは初めてでした。
記者
「ご遺体をのせたとみられる車が今、御殿場署を出ていくところです」
亡くなった枝川恵美子さんは、横転した側の席に座っていて、右腕の損傷による出血多量などが死因とみられています。
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