国産“最上級車” トヨタ「センチュリー」に初のSUVモデル 価格2500万円も…専門家「“数年待ち”の人気車種になる可能性」【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG
日本を代表する高級車がまさかの変貌です。トヨタがきょう、センチュリーの新モデルを発表しました。最大のポイントは、SUV。どういう事なのでしょうか?
■「センチュリー」新モデル登場 高級車 まさかの変貌
小笠原亘キャスター:
日本を代表する高級車と言われるトヨタの「センチュリー」。その理由がこちらです。
まず、御料車であるということ。2019年の祝賀御列の儀では、オープンカーのセンチュリーがお目見えしました。そして、総理公用車など専属のドライバーが運転する、国産としては“最上級車”。それが「センチュリー」ということなんですね。
そんなセンチュリーに6日新しいモデルが追加されました。トヨタ「センチュリー」のSUVモデル(多目的スポーツ車)、後部座席は快適な移動空間を実現。“フルリクライニング”可能ということで、これも売りなんだそうです。注目の価格は2500万円からということで、これはトヨタの量産車では最高値ということです。
萩谷麻衣子 弁護士:
センチュリーとSUV車ってちょっと結びつかないですよね。SUV車って自分でスポーツを楽しむ人が運転していく車で、センチュリーは運転手さんがVIPを乗せる車っていうイメージなんですけど、なぜ?っていう。車高が高いので、VIPの方は乗り降りしにくいと思う。
小笠原キャスター:
まず今、車の流れというかメーカーの流れもそうなんでしょうけど、フェラーリも今、SUV車を出してます。価格は約4760万円から。ロールス・ロイスもSUV車を出していて、これも人気で、価格は約4100万円を超えるということで、いろんなオプションをつけるとびっくりするようなもっとすごい値段になるんですね。
ホラン千秋キャスター:
SUV車そのものが世界的に人気になっている?
小笠原キャスター:
人気になってます。ベントレーとかも出すんだって車好きとしては結構衝撃を受けました。
これがおそらく流れに拍車をつけたんじゃないかということで、自動車評論家の国沢光宏さんは「イギリス王室がSUVを使用したことで、各国メーカーが格・サイズ問わずにSUV化」と話しています。やっぱり非常に便利なんでしょう。オフロードタイプではなくてオンロードの車ですからね。
改めて、「センチュリー」はどんな人が利用する車なのかというと、専属車両で、会社経営者、あるいは上級役員など。あるいは、国賓や外国要人を迎えるときに利用されるそうなんですが、日の丸リムジンの武田正和営業部長は「一定の需要はあるが、格式が高いので一般の方はご遠慮されます」と。これはどういうことかというと、日の丸リムジンでホームページを見るとセンチュリーが選べるんです。でも、他の車だとベンツなどは同じ値段なんですが、「センチュリーはちょっといいです」ってなるそうなんです。恐れ多いですってなるそうなんですよ。
さらに今は、「乗車人数が多くスペースが広いなど、用途が幅広い『高級ミニバン』需要が急増」しているそうです。
では、センチュリー新モデルの受け止めはどうかというと、日の丸リムジンの武田営業部長は「インバウンド客はSUVを望まれる方が多く、ニーズは相当高いはず。現在、国産のSUV車は取り扱っていないので、導入を検討していくと思う」と話しています。車高が180センチあるので、外国の大きい方は多分乗りやすいんだと思います。
さらには、自動車評論家の国沢さんは「デザインを含め、SUV化を英断したことにトヨタの本気度を感じる。価格も最上級だが『数年待ち』の人気車種になる可能性も」と話しています。
井上キャスター:
一時はセダン人気が強くて、今完全にSUVにきて、そこにトヨタが目をつけて、センチュリーというこの最上級レベルをここに組み合わせるんだっていうことは、やっぱり需要の掘り起こしになるし、かき回すことになるし、こんな戦略があるんだっていうのは思いました。
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