“爆買い客”様変わり「120万円使った」…中国から減少も インバウンド回復に光明(2022年10月14日)
水際対策が緩和され、続々と外国人観光客が日本を訪れています。街を取材すると、コロナ禍前の“団体客の爆買い”とは様変わりした様子が見えてきました。
■“パンパン”スーツケース「日本のお菓子は豊富」
インドネシアから来た男性。スーツケースを引いて向かった先には、購入したばかりの商品がずらりと並んでいます。
家族や友人へのお土産として買ったのは、総額2万3000円ほどの大量のお菓子。インドネシアから空のまま持ち込んだスーツケースに詰め込んでいきますが、全く閉まる気配はありません。
免税品用の袋をもらい、店員に手伝ってもらいながら、何とかお土産をまとめることができました。
インドネシアからの観光客:「日本に来た理由の一つは、お菓子と食品の種類が豊富だからです。日本では、買い物をすべきだと思います」
■免税店に“爆買い訪日客”集結「250%伸び」
外国人も大好きな、あのディスカウントストアには、13日も様々な国から“爆買い客”が殺到していました。
MEGAドン・キホーテ渋谷本店 秦基記店長:「前週と比較すると、お客様の数で免税のお客様、大体250%伸びてはきておりますので。これからさらに、免税のお客様は増えてくる見込み。円安でかなりお客様の購買意欲はあるなと、肌で感じておりますので。お客様が非常に買い物をポジティブに楽しんでるなという印象はあります」
今週、入国制限が緩和され、外国人観光客が一気に戻って来たことで、3年ぶりに爆買いが復活しました。
ベトナムからの観光客:「(Q.日本に来てどれくらい買い物した?)予算は、100万くらい買いました。一番高かったものは、iPhone(アイフォーン)ですね。ベトナムで買うと、30万円くらいする。日本で買うと、21万円で全然違う」
■「インバウンド回復」のカギ 中国は“ゼロコロナ”
岸田文雄総理大臣も、訪日外国人の観光消費について、「年間5兆円超えを目指す」と期待を寄せています。しかし、目標達成には大きな壁があります。
観光庁が発表した日本への入国を希望する、国別の外国人旅行客の数では、上位5カ国は韓国、タイ、アメリカ、フィリピン、マレーシアです。
そこに、インバウンド消費回復のカギを握る中国が見当たりません。中国では、今も「ゼロコロナ」政策を維持していて、厳格な水際対策が続いているためです。
■ブランド品「120万円買った」 消費意欲に期待
それでも、歴史的な円安が追い風となり、高級ブランドショップがずらりと立ち並ぶ表参道には、両手いっぱいにショッピングバッグを持った外国人観光客の姿がありました。
メキシコから来た女性は、サングラスなど10万円分の雑貨をお買い上げです。
メキシコからの観光客:「こっちのほうが安いから、メキシコは高すぎる。(日本と比べると)4~5倍。50万円だ。それよりも高いと思う」
香港人の男性が両手に抱えた紙袋の中身は何でしょうか?
香港からの観光客:「ジャケット2着とかばん1つ。グッチでは、シャツとジャケット1着ずつ。多分、120万円ぐらい」「(Q.他に買いたい高額品は?)時計かな」
中国からの観光客は減っていますが、世界各国からやって来る観光客の旺盛な消費意欲に期待がかかります。
(「グッド!モーニング」2022年10月14日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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