米「かなり前から計画していたはず」続くロシアのミサイル攻撃…G7緊急会合始まる(2022年10月11日)
ロシアがウクライナの首都キーウなどに大規模なミサイル攻撃をしたことを受け、日本時間の11日午後9時から、G7(主要7国)の緊急首脳会合が始まりました。
ドイツ、ショルツ首相:「オンライン会合にお集まりいただき、ありがとうございます。特にウクライナのゼレンスキー大統領のご参加に感謝いたします。また、イギリスのトラス新首相の参加を歓迎いたします」
2月24日にロシアが本格侵攻して以降、G7の首脳たちがウクライナ情勢について協議するのは、少なくとも6回目です。
また、NATO(北大西洋条約機構)も、国防省が始まります。
NATO、ストルテンベルグ事務総長:「プーチン大統領はウクライナ戦争で失敗している」
ロシアは10日一日で、少なくと83発のミサイルを撃ち込んだとされています。
ウクライナ軍が迎撃したものもありますが、それでも23人の市民が亡くなり、100人がケガをしました。
キーウの人たちにとっては、日常にまた戦争が戻ってきたことになります。
住民:「どこから手をつけていいのか分かりません。部屋中にガラスが散らばって…ショックです」
東部のドニプロ。着弾直後はそこら中にガレキや破片が散らかっていました。しかし、しばらくすると、生活に支障のないレベルまで撤去されていました。
CNN、ウォルシュ記者:「被害を受けたバスは撤去されましたが、ここが狙われた理由は不明です。ロシア軍は市民生活に無関心のようで、『精密』という言葉が辞書にないのか、ここが標的だったかも疑わしいです」
繰り返される民間施設への攻撃は、心理的ダメージが大きいものがあります。
住民:「7カ月の間、罰せられることもなく、ミサイル攻撃は続いています。住宅が被害を受けています。なぜ止められないの。ウクライナの空を閉じて下さい」
インフラ施設などへの一連の空爆を、ロシアはクリミア大橋爆破に対する“報復”と主張しています。
ただ、アメリカは報復とはみていません。
米国家安全保障会議、カービー戦略広報調整官:「ロシアが数日でできる規模ではなく、かなり前から計画していたはずです。これは高い確率で報復ではなく、プーチンが数週間続けてきた、ウクライナのインフラに対する攻撃の延長でしょう」
それは今も続いています。
CNN:「先ほど、ロシアがウクライナ各地を新たにミサイル攻撃し、複数の場所で空襲警報が出ています」
キーウでは再び、街が黒煙に包まれ、人々は2日連続で、地下鉄の駅構内に避難することになりました。
住民:「とても怖い。キーウ中心部で起きるとは思っていなかった。これはテロです」
ザポリージャで被害に遭ったのは、カーディーラーと学校でした。1人が亡くなったといいます。
カーディーラーの社長:「言葉にできません。残念なことに従業員1人が亡くなり、約55人が職を失いました」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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