「敵に厳重な警告を送るため」 ミサイル7回発射はすべて“戦術核部隊訓練”と北朝鮮メディア|TBS NEWS DIG
北朝鮮メディアは、先月下旬から7回にわたり発射したミサイルについて、すべて戦術核兵器を運用する部隊の発射訓練だったと報じました。
北朝鮮の朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」はきょう、金正恩総書記が戦術核の運用部隊の発射訓練を現地で指導したと報じました。
記事では、日本海でアメリカ軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」が参加した米韓合同演習などが実施されたことについて、「公然と我々を軍事的に威嚇し、地域の緊張水位をいっそう高める残念な態度」だと批判。
先月25日以降7回に及んだ弾道ミサイル発射は「敵に厳重な警告を送るため」で、すべて戦術核の運用部隊の発射訓練だったと明らかにしました。
また、今月4日に日本上空を通過したミサイルは新型の地対地 中長距離弾道ミサイルだったと主張しています。
そして、金正恩総書記は「アメリカと韓国が無責任に情勢を激化させる行動は我々のさらなる反応を誘発させるだけだ」としたうえで、「我々は敵と対話する内容もなく、またその必要性も感じない」と述べたということです。
専門家は、北朝鮮側がきょう報道したことについて、こう指摘しています。
慶應義塾大学 礒崎敦仁教授
「金正恩氏自らが陣頭に立って指示をしているということを国内外に誇示したということです。朝鮮労働党創建記念日に際して、これまでの米韓に対する不満の表明として、軍事力強化の一面つまり戦術核を中心とした北朝鮮のミサイル発射について細かく報じた」
朝鮮労働党はきょうが創立記念日で、金総書記が出席して記念行事が行われるかが注目されています。
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