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患者全員無事も食料残りわずか 冠水で病院孤立 診察室は水浸し(2023年6月3日)
台風から流れ込む湿った空気と梅雨前線による季節外れの豪雨は、全国各地で大きな被害をもたらしました。
■冠水で病院孤立 診察室は水浸し
静岡、愛知、和歌山では警戒レベルが最も高い「緊急安全確保」が出されました。
一夜明けると、愛知県では大規模な冠水が続いていました。
豊川市にある総合青山病院は「孤立状態」になりました。取材班が向かうと、1階の待合室や診察室はすべて水浸し。およそ140人の入院患者は全員2階以上に避難していて無事です。幸い電気は通っていて治療などには影響はないということです。ただ備蓄していた食料などは底をつきかけていて、豊川市からの支援を受けている状態です。
病院スタッフ:「ほとんど病院の保存食はないので、市からの支援物資でつないでいく」
■土砂崩れ住宅倒壊 住人が不明
今回の豪雨では、人的被害も出ています。愛知県豊橋市では会社員の朝倉泰嗣さん(61)が水没した車の中で見つかり、搬送先で亡くなりました。
行方不明者の捜索も続いています。静岡県浜松市では、土砂崩れで倒壊した家に住む30代の男性と連絡が取れなくなっていて、警察の捜索活動が行われています。
■堤防決壊で倉庫は泥だらけ
静岡県磐田市では川の勢いは多少おさまりましたが、近くに住む柿農家の倉庫をのぞくと、泥だらけです。
柿農家:「(Q.ひどいですね、泥が…)これだもん」
こちらの農家は去年も水害に見舞われ、100万円ほどかけて倉庫を改築したばかりでした。
柿農家:「機械、皆やられちゃった」「(Q.もう泥が詰まっちゃってますね)全部取らないとダメ」
和歌山県では異様な光景が広がっていました。畑の上に横倒しになった車。大量の水で流されてきたと思われますが、もう一つ、白い車が小川にはまり込んでしまっています。和歌山県では2人が現在も行方不明で、捜索活動が続いています。
■台風2号 先ほど温帯低気圧に
関東などで6月の観測史上1位の雨量となった今回の豪雨。なぜ、これほどの豪雨となったのでしょうか。
今回、台風の湿った空気が流れ込み、梅雨前線が活発化したことで東西に長く伸びる活発な雨雲が発生。この台風と前線が並行するように東に進んだため、雨雲は南北に動かず、西から東に動いて、太平洋側にだけ大雨をもたらしたのです。
台風2号は3日午後、伊豆諸島近海で温帯低気圧に変わりました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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