小田急線刺傷事件で37歳の男に懲役19年の判決　東京地裁「怒りの感情の矛先を社会へ向けた」　女子大学生（当時20）ら乗客3人を包丁で切りつけた殺人未遂の罪など｜TBS NEWS DIG

小田急線刺傷事件で37歳の男に懲役19年の判決　東京地裁「怒りの感情の矛先を社会へ向けた」　女子大学生（当時20）ら乗客3人を包丁で切りつけた殺人未遂の罪など｜TBS NEWS DIG

おととし、小田急線の車内で乗客3人が無差別に切り付けられた事件。いわゆる「勝ち組」の女性を狙ったという被告の男に、東京地裁は懲役19年の判決を言い渡しました。

対馬悠介被告（37）
「僕だけが不幸で、貧乏くじを引いているという気持ちが世の中への憎しみへと変わった」

幸せそうなカップルやいわゆる“勝ち組”の女性を狙ったという対馬悠介被告（37）。おととし8月、走行中の小田急線車内で女子大学生（当時20）ら乗客3人を包丁で切りつけた殺人未遂の罪などに問われています。

きょう午後の判決で、東京地裁は…

東京地裁
「走行中の電車内という逃げ場のない状況で、包丁を使用し強い殺意で、無差別に乗客を次々に襲ったのは非常に悪質だ」

懲役19年を言い渡しました。

犯行のきっかけは、事件当日の昼に都内の食料品店で万引きをしようとして見つかり、警察で取り調べを受けたことでした。

東京地裁
「従業員や警察官らの言動に怒りを抑えきれなくなり殺したいと考えた。それが難しいと分かると、怒りの感情の矛先を以前から憤まんを抱いていた社会へ向けた」

判決後、裁判員のひとりはこう感想を述べました。

裁判員（40代）
「大なり小なりではあるんですけど、社会に対して不平不満は、みんな一様に持っていると思うんですね。自分で行動を起こしてしまうのか、そうではないのかというのが一番大事」

法廷では、最後に裁判長が「事の重大性、被害者に与えた精神的、肉体的苦痛を考えてほしい」と話すと、対馬被告はうなずいていました。

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