ロシアとクリミア半島結ぶ“欧州最長”の橋炎上 ウクライナ攻勢の中…攻撃か事故か(2022年10月8日)

ロシアとクリミア半島結ぶ“欧州最長”の橋炎上 ウクライナ攻勢の中…攻撃か事故か(2022年10月8日)

ロシアとクリミア半島結ぶ“欧州最長”の橋炎上 ウクライナ攻勢の中…攻撃か事故か(2022年10月8日)

 ウクライナの反転攻勢が続くなか、ロシア本土とロシアが実効支配しているクリミア半島をつなぐクリミア大橋が炎上しました。ロシアに属する地元当局は、ウクライナの破壊者が引き起こしたとしています。

 橋から広がる真っ赤な炎と黒煙。この火災は、ロシアが実効支配するクリミアとロシア本土を結ぶクリミア大橋で日本時間8日正午ごろに発生したとみられています。

 全長19キロとヨーロッパで最も長いクリミア大橋は、年間1400万人の乗客と1300万トンの貨物を移動でき、ロシア軍がウクライナ南部のヘルソンやザポリージャへの装備や物資などの供給に使っていました。

 火災についてロシア側の地元当局は、「ウクライナによる破壊者」が引き起こしたもので、橋を通過する貨物列車の燃料タンクが爆発したと説明しています。

 また、橋梁への損傷はなく、湾内の船の航行にも影響はないとしています。

 しかし、SNS上には橋の道路が崩壊した映像が投稿されています。

 兵士:「ロシア!」

 チェチェン共和国・カディロフ首長:「我々の大統領お誕生日おめでとうございます」

 兵士:「万歳。万歳。万歳」

 一方、ロシア連邦のチェチェン共和国では7日、70歳の誕生日を迎えたプーチン大統領の祝賀行事が大統領不在のなか、開催されていました。

 チェチェン共和国・カディロフ首長:「私はプーチン大統領を祝福し、彼の健康を願っています。家族の愛、国の安全を願っています」

 行事に参加したカディロフ首長は5日、ロシア軍で3番目に高い上級大将の称号を授与されたと発表していました。

 チェチェン共和国・カディロフ首長:「喜ばしいことをお知らせします。きょう、私は上級大将になりました」

 プーチン大統領には奇妙な誕生日プレゼントも。

 このトラクターを贈ったのは、ベラルーシのルカシェンコ大統領で、種まきの機能が付いているといいます。

 ベラルーシ、ルカシェンコ大統領:「私も愛用しているトラクターで最高のものです」

 タジキスタンのラフモン大統領からは、大量のメロンやスイカが贈られ、宮殿の前にピラミッド状に積まれていました。

 祝賀ムードとは裏腹に、現在ロシア軍は苦戦を強いられています。

 ウクライナ兵:「警察署で国旗を掲げているぞ」

 相次ぐ敗走。部分動員令で招集されたとみられるロシア兵からは不満の声が上がっています。

 ロシア兵:「家畜を扱っているかのような待遇で物資面や金銭面の支給は一切ない。誰がどこへ行くか、どの部隊に加わるか全く分からない。訓練も受けていない。食事は自腹だ」

 不満の声は親露派幹部からも。

 ヘルソン州親露派幹部、キリル・ストレモウソフ次官:「もうこうした状況を許している。国防相だったら自ら命を絶つという人間は多い」

 プーチン大統領の盟友であり、ロシア軍のトップ、ショイグ国防相を痛烈に批判しました。

 身内から批判の矛先が向けられているショイグ国防相ですが、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は5日、プーチン大統領が侵略を巡る一連の失敗をショイグ氏と国防省に転嫁する方針を決めたとの分析を明らかにしました。

 責任論がプーチン大統領に及ばないようにするためで、国防相の後任にはカディロフ首長などが上がっているといいます。

 チェチェン共和国・カディロフ首長:「ロシア国民が大統領の周りに団結しました」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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