【旧統一教会と接点】細田議長に立憲・泉代表が“振り向き質疑” 自民党が「失礼だ」(2022年10月7日)

【旧統一教会と接点】細田議長に立憲・泉代表が“振り向き質疑” 自民党が「失礼だ」(2022年10月7日)

　衆議院の細田議長は、旧統一教会との関係を巡る追加の調査結果を文書で7日に公表しましたが、会見には応じませんでした。一方で自民党は、立憲民主党の泉代表が振り向きながら細田議長に行った質問が「礼を失する」として、抗議しています。

　求められていた「追加説明」は、こんな記載から始まりました。

　細田議長の追加説明：「引き続き、さらに精査を続けているところである」

　旧統一教会との関係が指摘されている衆議院の細田議長。

　7日、追加の調査結果を議院運営委員会のメンバーらに説明し、その内容を公表しました。

　公表されたのは「文書2枚」です。

　関連団体の会合には、前回の説明にあった4回に加え、新たに4回、合わせて8回出席しあいさつを行ったとしています。

　ただ、旧統一教会自体が主催した会合への参加は「なかった」としたほか、選挙を巡っても「支援の依頼や動員はない」などと説明しました。

　細田議長の追加説明：「今後、社会的に問題があると指摘される団体等とは関係を持たないよう、適切に対応して参りたい」

　立憲民主党・笠議運筆頭理事：「細田議長からは自分なりにしっかり調べたという話だった。自らの言葉で説明した方が良いんじゃないかと申し上げた」

　立憲民主党・逢坂代表代行：「あの紙を見ただけで多くの国民が納得すると思われません」

　収束の気配を見せない「旧統一教会問題」。

　そんななか、国会ではこの「異例の質問」が物議を醸しています。

　立憲民主党・泉代表：「議院運営委員会の場で質疑に応じて頂くよう要求しています。議長、それには応じて頂けますか？多少、今態度を示して頂いたようにも見えます」

　後ろを振り向き、細田議長に問い掛ける泉代表。

　自民党が「失礼だ」として立憲民主党に抗議したほか、与野党から批判の声が上がっています。

　伊吹元衆議院議長：「こういうことはあり得ないことなんです」

　日本維新の会・馬場代表：「そういうパフォーマンス的なことは我が党は今までやってこなかったし、これからもやるつもりはありません」

　一方で、街の人に見てもらうと。

　20代：「ちょっと威圧的なのかな…」

　50代：「そんなに無礼なことだとは思わない」

　20代：「失礼に当たるなら失礼なのかな…」

　60代：「気にならないけど私は。そんなに大騒ぎすることかな」

　専門家はこのシーンをどう見たのでしょうか。

　ジャーナリスト・後藤謙次氏：「『下から言われた』という例はあまりない。今回は細田さんが何度言われても、答えようとしなかったところに原因があるんじゃないか。（細田氏に対し）『あなたが問題』とアピールした点では私はギリギリ許容範囲なのかなと」

　泉代表は7日、質問の「真意」をこう説明しています。

　立憲民主党・泉代表：「敬意・礼を尽くして議長に問うたということ。それが国民の声・国民の求める疑問であったと思いますから。厳しい世論、こういったものを私としては受け止めて頂きたかった」
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