「中国産マツタケ」価格高騰“ほぼ倍”…理由は「気候異常」「ブーム」 今後に影響も(2022年10月7日)

「中国産マツタケ」価格高騰“ほぼ倍”…理由は「気候異常」「ブーム」 今後に影響も(2022年10月7日)

「中国産マツタケ」価格高騰“ほぼ倍”…理由は「気候異常」「ブーム」 今後に影響も(2022年10月7日)

 秋の味覚に異変が起きています。高級な国産品の代替として食べられてきた“中国産のマツタケ”。価格がどんどん上昇し、平年のおよそ2倍になっています。

■18年で初“中国産マツタケ”高騰

 贅沢(ぜいたく)に入ったマツタケが香る「松茸ごはん」。総料理長自ら、炭火で丁寧に焼き上げる「松茸の一本焼き」です。

 東京・銀座で、旬のマツタケをふんだんに使った料理を提供している店「舞桜」。今年は、例年とは違った悩みを抱えています。

 舞桜・青木勉総料理長:「かなりキツい。(1年で)ここまで中国産マツタケが高騰するのは初めてだと思う。(中国産で)通常だと1万円のものが、2万円近くになっている」

 マツタケを焼き始めて18年。これまでに経験がないという、中国産マツタケの値上げ。

 仮に、国産マツタケを使った1万円の料理を、中国産で提供した場合、これまでは4000円程度だったといいます。それが、現在は7000円前後。国産マツタケを使った料理の値段に近付いてきています。

 青木総料理長:「お客様が喜んでくれているので、値段を据え置きで頑張っている」

■価格が高騰する“2つの理由”は…

 中国産マツタケの卸売価格は年々高騰。今シーズンは、7月から値上がりし続け、8月の価格を去年と比較すると、ほぼ倍です。

 なぜ、中国産マツタケが高騰しているのでしょうか?

 マツタケなどの輸入を行う 株式会社ニュースタンダード・銀テイ専務取締役:「1つは気候異常で、マツタケの生産量の減少。調べた所は、去年と比べて40%ぐらい減産したのでは。2つ目は、中国国内需要が増えている」

 20年ほど前までは、中国でほとんど食べられていなかったマツタケ。しかし近年、生鮮食品の配送能力が大きく向上し、ネット販売も盛んになりました。

 なかでも、マツタケの知名度を上げたのが、生配信で商品の魅力をアピールする、ライブ販売です。

 ライブ販売の配信者:「(視聴者の質問 マツタケは1キロいくらですか?)マツタケの価格は大きさにもよりますね。5センチから7センチのものは、500グラムで490元(約9900円)です。7センチから9センチは、610元(約1万2000円)です。でも、ウチの店は割引券があります。これを使うと7センチから9センチは、100元(約2000円)引きで買えるのでオトクですよ」

■“マツタケブーム”さらに影響も?

 中国で到来している、マツタケブーム。日本のシイタケやエリンギのように食べられていて、バター炒めだけでなく、鍋やピザの具材にも使われています。

 中国のSNSから:「見て下さい。地元・雲南省の新鮮なマツタケです。一つひとつ、とても新鮮でいいですよ。水分もたっぷり」

 中国・雲南省にある、マツタケを専門に扱っている市場。マツタケ人気を象徴するように、多くの客でにぎわっています。

 雲南省の別の市場では、腕よりも太い、大きなマツタケが売られていました。価格は1本1500元。日本円でおよそ3万円です。

 こうした中国国内の変化は、今後さらに、日本のマツタケ価格に影響を与えるかもしれません。

(「グッド!モーニング」2022年10月7日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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