インフル&コロナ 同時流行「極めて高い」…両ワクチン“同時接種”可能に 懸念点も(2022年10月6日)
5日、東京は前の日から10℃近く気温が下がり、午後は11月並みの寒さとなりました。厚生労働省は、新型コロナウイルスとインフルエンザが同時期に流行する可能性が「極めて高い」という分析を示しました。
■今季一番の寒さ…焼き芋店「前日の3倍焼く」
甘みの強い熟成芋を、炭火の低温でじっくり焼き上げた熱々の焼き芋。
5日、都内の焼き芋専門店「銀座つぼやきいも」には、寒さもあってか、開店直後から次々と客が訪れていました。
来店客:「今、仕事の合間で、きょう寒いので食べたいなと思って、買いに来ました」「(Q.朝から焼き芋の気分だなと?)そうです。きょうは買うテンションで出勤しました」「(Q.この時期の焼き芋に格別な感じは?)あります。楽しみです。秋が」
そんな焼き芋を食べてみました。舌触りも非常にしっとりしていて、おいしいです。両手でバクバクといきたいぐらい、そんな甘さがあります。
銀座つぼやきいも・二唐研一さん:「きょうは涼しくなったので、(前日の)3倍くらい焼こうと思っています。暑い時期が抜けて、ようやくこの涼しい秋が始まって、お客様がたくさん来てくれる期待はしている」
強い寒気が流れ込んだ影響で肌寒い一日となった、5日の東京。前日、真夏日の一歩手前まで上がった気温は、一気に下がり、最低気温は14.3℃。今シーズン一番の冷え込みとなりました。
夜になり、グッと気温が下がってきました。5日午後8時ごろ、手元の温度計は16.6℃を示していました。
街の人:「すごく寒いです」「(着ているのは)3枚です。Tシャツとシャツとパーカです。寒かったり暑かったり激しいので、寒暖差が。どっちでも対応できるようにはしています」
しっかりと寒さ対策をする人がいる一方で、半袖の人もいました。
街の人:「(Q.上着はなかった?)(日中は)20℃くらいあるので、大丈夫かなと思ったら、思ったより寒かった。失敗ですね、はい」
■インフル&コロナ同時流行「可能性極めて高い」
激しい寒暖差で体調を崩す人の増加が心配されるなか、厚生労働省の専門家会合で、インフルエンザについて気になる分析が示されました。
厚労省アドバイザリーボード・脇田隆字座長:「インフル・コロナが、同時に流行した時に、受診行動をどういうふうに示すのかが課題だと考えています」
これから来年3月にかけて、新型コロナと季節性インフルエンザが同時流行する可能性が「極めて高い」というのです。
国内で過去2年間、流行がなかったインフルエンザがなぜ、今年は流行するというのでしょうか?
その根拠の一つが、日本の流行予測の参考にされる、南半球のオーストラリアで今年、大流行が起きたからです。
オーストラリアも過去2年間は流行しませんでしたが、今年はおよそ3万件の報告がありました。
さらに、入国制限の緩和で、海外からウイルスが入ってきやすい状況も懸念材料だといいます。
■コロナ患者減少も…“発熱患者”増加
発熱外来がある都内のクリニック。新型コロナの患者は減っている一方で、発熱やのどの痛みを訴える患者が最近、増えているといいます。
発熱外来 受診患者:「お昼になって、ちょっと寒気がしてきたので、測ったら37.9℃だった。前にコロナになった時よりは…」
医師:「いつなりました?」
受診患者:「2月です。せきは出ていないのと…」
医師:「じゃあ、PCRやろう」
この患者は新型コロナのPCR検査を行い、経過をみることになりました。
■コロナ&インフルのワクチン“同時接種”
今後、インフルエンザがはやってくれば、インフルエンザの検査も同時に行う必要があるといいます。
ユアクリニック秋葉原・杉原桂理事長:「両方やるんじゃないですか。両方できる検査キットがもうすぐ出るはずです。やはり早く結果を出して、早くお帰り頂くというのが、患者さんにとってはメリットありますので」
国は新型コロナとの同時流行に備え、今年から新型コロナとインフルエンザワクチンの同時接種も可能とする新たなルールを定めました。
しかし、同時接種に懸念点はないのでしょうか?
杉原理事長:「(同時接種は)心理的な心配感はあるでしょうし、当然、副反応はある。副反応も『両方やるから、出やすいんじゃないの?』と。僕らからすると、(副反応が)1回で済むんじゃない?という話」
同時接種は、海外の治験で安全性が確認されているうえ、副反応が1回で済むというメリットが大きいと指摘します。
杉原理事長:「(Q.副反応が同時接種でひどくなることは?)そういう情報はないです。理論的には、今までのワクチンで、そういうことは見当たらない」
(「グッド!モーニング」2022年10月6日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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