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「電動バイク大国」に…中国で“爆発的普及” 3億4000万台も保有 日本にも“波及”【もっと知りたい!】(2023年3月7日)
中国で急速に普及している電動バイク。その数なんと、3億台に上ります。影響は、日本の大手バイクメーカーにも及んでいます。日中両国で何が起きているのか、取材しました。
■中国 「自転車大国」から「電動バイク大国」に
渋滞する道路。そのほとんどを占めているのが、バイクです。
別の場所では、道路を埋め尽くしたバイクが、川の流れのようにゆっくりと進んでいきます。
信号が変わると、バイクが交差点に雪崩込み、一瞬にして大混雑となりました。
北京市内の交差点には、たくさんのバイクが止まっていますが、ほとんどが電動バイクです。全く音がしていないです。
街を走る多くのバイクには、ガソリン車特有のマフラーがありません。また、ペダルが付いた電動自転車タイプのものもあります。
ここ1、2年で、中国国内で爆発的に普及している電動バイク。保有台数は、なんと3億4000万台にも上り、国民の4人に1人が所有している計算になります。
かつては「自転車大国」と呼ばれ、通勤・通学の時間帯には、自転車で道路が覆われるほどでした。ところが今、その景色は一変。中国は「電動バイク大国」となっているのです。
■大気汚染対策…「EV普及」に舵を切る中国政府
これほどまでに、急速に電動バイクの普及が進む背景には一体、何があるのでしょうか?
中国 李克強首相:「省エネ・低炭素化を着実に推進した。二酸化炭素排出量のピークアウトとカーボンニュートラルを、科学的かつ計画的に推進した」
大気汚染対策として、ガソリンで走る車やバイクのナンバープレートの新規発行を制限し、「EV普及」にかじを切っている中国政府。バッテリーの交換所の整備も進んでいます。
宅配業者の男性がやってきたのは、街中に設置されているバッテリーの交換所。QRコードにスマートフォンをかざせば、簡単にフル充電されたバッテリーに交換することができます。利用料は月額6000円ほどです。
中国では、時速25キロ以下の電動バイクは免許が不要なことも、ユーザー増加の後押しとなっています。
さらに、電動バイクそのものも急速に進化。家庭用コンセントで充電でき、1回の充電で50キロ以上走れるモデルもあります。
そうした高機能の電動バイクが安いものでは、数万円からあるということです。
電動バイクに乗る北京市民:「(電動バイクは)給油がいらないし、充電だけで大丈夫」「充電時間は長くない。6時間ほどで充電される。結構、便利だ」
■大手国内メーカーも…「電動バイク」続々発売
こうした電動バイクの“波”は、日本にも及んでいます。
福岡で海外メーカーの電動バイクを輸入・販売している店には、意外な客層が訪れるといいます。
MSソリューションズ 塩川正明代表取締役:「電動バイクのご注文の方々は、バイクに全く興味がない・初めて乗るという方が結構多い。今は動画見たり、SNSで見たりというので、試乗せず買っていく方がほとんど」
価格は、最も安いもので16万円ほど。中には、普通自動車免許を持っていれば乗れるタイプもあり、売り上げは伸び続けています
日本でも徐々に注目されつつある電動バイク。大手国内バイクメーカーも動き出しています。
ヤマハ発動機は去年、電動バイクを発売。国内メーカーが一般向けに販売している唯一のモデルになります。
カワサキは、人気の高いスポーツバイクの電動タイプを年内に発売する予定だと発表しました。
塩川代表取締役:「『電動バイク』は、市場がないなかでのスタートだった。国内の大手(バイクメーカー)が出すことによって、価格の比較ができるようになると、より注目度も出てきますし。できれば国内メーカー(の電動バイク)も、扱えたらいいなという希望もあります」
(「グッド!モーニング」2023年3月7日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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