「止める人いなかったのかな」岸田総理が長男を秘書官に 元商社マン・翔太郎氏（31）(2022年10月4日)
岸田政権が発足してから1年となる4日、岸田総理が自身の政務担当の秘書官を交代させました。起用されたのは岸田総理の長男、31歳の翔太郎氏です。
去年行われた岸田家のライブ配信。夫婦の間に立っているのが長男の翔太郎氏です。
4日、岸田総理は翔太郎氏を政務担当の総理秘書官に任命。早速、官邸に姿を見せました。
立憲民主党・安住国対委員長：「総理大臣秘書官は非常に重要なポストで大きな権限を持つ。場合によっては、時の政権によっては、閣僚以上の力を持つわけですから、若いご子息を据えるのが岸田政権にとってなぜ必要だったのか」
国民民主党・玉木代表：「身内びいきみたいなことで、例えば統一教会の問題についても、自分の内閣の閣僚に対して厳しくやっていないんじゃないのか。今度は身内を秘書官にするということの与える印象ですよね」
政府関係者：「総理の意向です。やっぱり息子に仕事を近くで見させたいんじゃないですか」
翔太郎氏はおととしの総裁選の時、総理と一緒にカメラの前に出てきています。
長男・岸田翔太郎氏：「今、職を変えて岸田事務所で秘書をしていますが、あと1週間もない選挙戦ですが、皆さんの支援ご協力を賜れますよう何卒よろしくお願い致します」
翔太郎氏は31歳、政治経験はありません。慶応大学を卒業後、三井物産に入社、おととし退社して岸田事務所で秘書をしていました。
3人兄弟の長男で、総理のSNSにもたびたび登場。親子仲は良い様子。
政治取材経験が長い今野忍記者：「男2人で暮らしていますね。総理公邸でという話を私は聞いています。だからコロナで緊急事態のころは2人でコンビニのご飯を買って食べるとか」
今回の人事は、将来を見据えたものなのでしょうか。
政治取材経験が長い今野忍記者：「『自分も政治家やるんですか？』って言ったら『今、僕は商社で一生懸命働いているので先のことは考えていません』っていいながら、マイク持って地元で応援していましたから」
去年の衆院選では父に代わってタスキを掛け、街頭に立つ姿も。総理の子どもが秘書官になる例は過去にもありました。
政治ジャーナリスト・田崎史郎氏：「福田康夫総理の時代に、今、衆議院議員になっている福田達夫さんが総理秘書官になられたんです。まただね…って感じを受けました」
今後、筆頭格の嶋田隆氏と2人体制で政務の首相秘書官を担当します。
政治ジャーナリスト・田崎史郎氏：「政策面では嶋田さんがしっかりやっているので、総理の日程とか身の回りのこと、あるいは総理が地方に出掛ける時に一緒に行くとか」
支持率が低下している岸田内閣、この時期の身内の起用。なぜ今だったのでしょうか。
政治取材経験が長い今野忍記者：「決めていたからこのタイミングでやったということなんでしょうけど、止める人はいなかったのかなと」
松野博一官房長官：「（Q.翔太郎さんは総理の長男。人事の狙いは）個別の人事についての答えは差し控える。適材適所の考え方で行っている。今回の人事も同様の考え方で判断されたと承知している」
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