与野党「再検討」「禍根残す」安倍元総理『国葬』献花に2万人以上“3時間待ち”も(2022年9月27日)

与野党「再検討」「禍根残す」安倍元総理『国葬』献花に2万人以上“3時間待ち”も(2022年9月27日)

与野党「再検討」「禍根残す」安倍元総理『国葬』献花に2万人以上“3時間待ち”も(2022年9月27日)

安倍元総理の国葬が27日、日本武道館で執り行われました。

一般の方向けの献花台は、10時開始予定でしたが、1時間以上前には、すでに行列ができていて、当初の予定より、30分早く開放されました。2万人以上が訪れ、最大3時間待ちの行列もできました。

並んでいた人の中には、執行役員の国葬参加を見送った立憲民主党の米山衆院議員の姿がありました。
立憲民主党・米山隆一衆院議:「国葬には反対なので、武道館でやるほうは欠席です。でも、実は僕、元自民党だから、自民党時代にお世話になったので、個人としては献花をしようと」
献花に来た人:「色んな意見があっていいと思います」
献花に来た人:「こういう時間を過ごすことで、あとで、あのとき国葬行ったのはどんな方だったんだろうかと、思い出す縁(よすが)なればと思い来た」

高校生たちは、献花の行列と反対デモの両方を見に来ました。
高校3年生:「意見を両方みたうえで、自分たちがどう思うかを、その場で確認したい」
高校3年生:「ここまで反対派の意見が、大規模な運動として表れるとは、正直、思ってなかったので、驚きはある」
高校3年生:「最初に国葬やるってなったときに、岸田さんは『いきなりやる』『ここでやるから決定』強行突破した感があったので、もう少し説明を、段階を踏んでから『こういうのをやらないか』と言ったらよかったのではないか」

午後1時半、武道館では、各国からの参列者が集まり出しました。同時刻、安倍元総理の遺骨が昭恵夫人によって運ばれ、自宅を出ました。午後2時前、日本武道館に到着。それと同時に弔砲が放たれました。出迎えた葬儀委員長の岸田総理とともに、安倍元総理の遺骨が、国葬会場へと向かいました。

遺骨は、昭恵夫人から岸田総理に渡され、さらに儀じょう隊長らの手を経て、式壇に置かれました。式壇は、安倍元総理が愛した富士山をイメージしたものです。

国歌吹奏のあと、儀じょう隊が入場。黙とうとともに奏でられたのは、『国の鎮め』。戦時中に軍歌としても使われた曲です。黙とうのあと、国葬会場では、安倍元総理の生前の様子が流されました。

追悼の辞を読み上げたのは、岸田総理です。
葬儀委員長・岸田総理:「あなたは、わが国憲政史上、最も長く政権にありましたが、歴史は、その長さよりも、達成した事績によって、あなたを記憶することでしょう。安倍さん、あなたこそ勇気の人でありました。日本の、世界中の多くの人たちが“安倍総理のころ”“安倍総理の時代”などと、あなたを懐かしむに違いありません」

友人代表として立ったのは、菅前総理。官房長官として、安倍政権を長年支えました。
友人代表・菅前総理:「7月の8日でした。信じられない一報を耳にし、とにかく一命をとりとめてほしい。あなたにお目にかかりたい、同じ空間で、同じ空気をともにしたい。その一心で現地に向かい、あなたならではの、あたたかなほほ笑み、最後の一瞬、接することができました。あの運命の日から80日が経ってしまいました。あれからも朝は来て、日は暮れていきます。衆議院第一会館1212号室の、あなたの机には、読みかけの本が1冊。岡義武著『山県有朋』です。ここまで読んだという最後のページは、端を折ってありました。そして、そのページには、マーカーペンで、線を引いたところがありました。しるしをつけた箇所にあったのは、いみじくも、山県有朋が、長年の盟友、伊藤博文に先立たれ、故人をしのんで詠んだ歌でありました。総理、いま、この歌くらい、私自身の思いをよく詠んだ一首はありません。『かたりあひて 尽しヽ人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ』深い哀しみと寂しさを覚えます。総理、本当にありがとうございました。どうか安らかに、お休みください」

国葬という判断について、自民党内部からは、こんな声が出ています。
自民党・萩生田政調会長:「(Q.今後、取り組みとして必要なこと、例えば法整備は)今回もですね、選挙中のこういう亡くなり方じゃなければ、もしかしたら政府も国葬という判断をしなかったかもしれません。それぞれ事情も違いますから、法律で定めるというよりは、今回のことをよい意味でスタディーケースにして、国会の皆さんにご理解いただけるのかという手続きも踏まえて、しっかり再検討することが望ましいんじゃないかと思います」

野党からは、このような声が上がっています。
立憲民主党・泉代表:「改めて、本質的な国葬のあり方については大きな課題、禍根を残した。国民の理解、納得は得られなかったと思います。代表質問等でも、我々、この点は扱っていきたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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