「素手で殴り殺した」指名手配男を逮捕…遺族「許せない」 老人ホーム女性殺害事件(2022年9月26日)

「素手で殴り殺した」指名手配男を逮捕…遺族「許せない」 老人ホーム女性殺害事件(2022年9月26日)

「素手で殴り殺した」指名手配男を逮捕…遺族「許せない」 老人ホーム女性殺害事件(2022年9月26日)

 東京都内の老人ホームで、92歳の女性を殺害したとして、指名手配されていた男が札幌市内で逮捕され、東京へと移送されました。男は「被害者を素手で殴り殺した」という趣旨の供述をしているということです。

■手配男 札幌から東京へ移送

 捜査員に囲まれながら羽田空港に到着したのは、殺人の疑いで指名手配されていた、菊池隆容疑者(50)です。

 報道陣の前をうつむきながら通り過ぎます。

 白いシャツに黒っぽいズボン、足元は白いスニーカーです。首には傷のような痕もみられ、シャツの首周りは黒い染みで汚れています。

 確保された時、刃渡りおよそ10センチのナイフ一本などを所持していたという菊池容疑者。車に乗り込み、そのまま赤羽警察署に移送されました。

■逃走10日“複雑すぎる逃走経路”

 今月16日、東京・北区の老人ホームで92歳の入居者・山野辺陽子さんが死亡した事件。

 菊池容疑者が身柄を確保されたのは、遠く離れた北海道札幌市でした。

 現場は、札幌市の中心部にもほど近く、人通りも少なくはない場所です。男は、マンションの辺りで確保されたということです。

 逮捕直前には、不穏な動きをする姿も目撃されています。

 菊池容疑者を目撃した人:「マンションの11階の階段にいました。非常階段から飛び降りそうで。その後、警察の方に取り押さえられたところを見た」

 関東圏で生まれ育った菊池容疑者は、この付近に土地勘はなかったとみられます。なぜ、北海道に逃走したのでしょうか?

 菊池容疑者:「死ぬ前に、北海道に行ってから死のうと思った」

 10日間にわたって逃走を続けていた菊池容疑者。明らかになったのは、その“複雑すぎる逃走経路”です。

 今月16日午前1時ごろ、菊池容疑者は埼京線・浮間舟渡駅からタクシーに乗って新宿駅で降りたといいます。

 菊池容疑者はそのまま、渋谷区千駄ケ谷にあるコンビニ店へ。現金82万円を引き下ろした後、タクシーと電車を乗り継ぎ、都内を転々とします。

 その後、菊池容疑者は北に逃走を開始。翌17日には、盛岡駅から新幹線に乗車したことが分かっています。

 捜査関係者によりますと、男は新幹線で新函館北斗駅に到着した後、在来線に乗り換えて、さらに逃亡を図ったとみられています。

■殺害女性の長男「許せない」

 菊池容疑者は、5年ほど前に介護の仕事を開始。今年の夏から、亡くなった山野辺さんを担当していました。

 テレビ朝日の取材に応じた山野辺さんの長男。事件直前、山野辺さんに、施設での生活について尋ねていました。

 山野辺さんの長男:「9月12日ですね。僕が(面会に)行ったのは。世間話と『この施設はどうだ?』と聞いた」「(Q.施設について山野辺さんは?)別に何も言ってなかった」

 菊池容疑者は、「被害者を素手で殴り殺した」と犯行を認める趣旨の供述をしています。2人の間に一体、何があったのでしょうか?

 菊池容疑者:「バカなどと言われてカッとなった。やってしまったと思いながら、しばらく放心状態となった。お湯を掛ければ起きるんじゃないかと思って、ポットのお湯を掛けた」

 警察によると、山野辺さんの遺体には顔面から背中にかけて熱傷などもあり、強い殺意をうかがわせることから今後、犯行動機などを含め詳しく調べを進める方針です。

 山野辺さんの長男:「許せない。どういう気持ちでやったのか、はっきり話してもらいたい」

(「グッド!モーニング」2022年9月26日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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