「中野」地価上昇率トップの理由 “100年に1度”の再開発 サンプラザ跡に巨大タワー(2022年9月21日)

「中野」地価上昇率トップの理由 “100年に1度”の再開発 サンプラザ跡に巨大タワー(2022年9月21日)

「中野」地価上昇率トップの理由 “100年に1度”の再開発 サンプラザ跡に巨大タワー(2022年9月21日)

 20日、全国の基準地価が発表されました。都内で最も上昇率が高かった地点は、中野駅の周辺でした。高層タワーや商業施設など、大規模な再開発で今、変貌を遂げています。

■“昭和の街”中野が大変身

 全国平均で商業地・住宅地をともに、3年ぶりに上昇した基準地価。その中でも注目は、都内で最も地価の上昇率が高かった地点・中野駅近くです。

 中野は、JR中央線快速で新宿駅まで1駅。東京メトロ東西線も利用できるなどアクセスの良さが魅力の街ですが、中野のこれまでのイメージといえば…。

 40代(中野在住5年):「新宿から近くて、飲み屋が多い」
 20代(中野在住1年):「中野ブロードウェイが好きですね。レトロなグッズがいっぱい置いてあるのを、眺めているだけで楽しい」

 漫画やアニメの雑貨店が集う「中野ブロードウェイ」や居酒屋が密集する商店街など、昭和のにおいも色濃く残る街。それがなぜ、ここまで地価の上昇を呼んでいるのでしょうか?

 ye中野店 賃貸・売買担当 橋本さん:「再開発の期待感があるうちは、ニーズの高まりは、ずっとあるのかなと。今後、人気が下がるということは、考えにくいんじゃないかなと」

■駅前に巨大タワー 大学も進出
 
 その理由は、「100年に一度の再開発」です。

 中野では、駅周辺など11カ所もの場所で再開発が予定されています。すでに、街の姿は大きく変わりつつあります。

 解体される中野サンプラザの跡地には、新たに高さ235メートルのシンボルタワーが建設され、最大7000人収容のホールや商業施設、住居などが入る予定です。

 再開発の波は、街全体の雰囲気も変えつつあるといいます。

 橋本さん:「昔ながらのお店もあって、なおかつ最近だと、新しいお店も増えてきていて。歩いていて、色んな刺激がある。暮していて、飽きない街だなと」

 明治大学の中野キャンパスや早稲田大学中野国際コミュニティプラザの開校などを追い風に、サブカルを残しつつ、若い世代の利用も増え、街の若返りが進んでいます。

■“映える”店も増加 新たな魅力

 20代(中野在住半年):「(最近は)結構、飲み屋さんに行くと、“映える”感じの料理とかが多いなって」

 個性的で、映える店が増えたという中野。駅から徒歩7分のこの店も、その一つです。

 Chillaxin’ Book Shop 中村仁店主:「特に、ここら辺の商店街は長く住んでいる人が多かったり。(新たに)若いご夫婦とか色んな人がたくさんいるので」

 店主が集めた1990年、2000年代の本や雑誌、絵本など、3000冊を取りそろえた古本の専門店。サブカルのにおいも残しつつ、店内でコーヒーやビールが飲める、おしゃれでイマドキの店です。

 中村店主:「(Q.今後も本を増やす?)はい。どんどん増やしていきたいなと」

 今年4月にオープンしたこの店も、特製ソースを使った焼きそばが売りですが、見た目をオシャレに仕上げています。中野を選んだ理由は?

 YAKISOBA&GROCERIES一服・佐々木晋取締役プロデューサー:「デート利用をして頂けるお店ではあるものの、この辺りは、色んなファミリー層や単身の方がたくさん住んでいたり、色んな層の人たちが来てくれる」

 新たな魅力が増し、幅広い世代に支持される街・中野。まだまだ人気が続きそうです。

(「グッド!モーニング」2022年9月21日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事