「6年前、怖かったから避難した」“災害級大雨”に警戒を…九州は朝から大雨(2023年6月30日)
九州は30日、断続的に激しい雨となりました。朝から雨で、通勤・通学の足元を濡らします。
長崎市では、小雨だと思っていたら、ほんの数分後には土砂降りです。街中には水があふれ、アンダーパスで、車が立往生しました。
運転手:「びっくりした。思っていたより、水がたまっていた」
熊本県山都町。山のふもとで理髪店を営む松本健治さん(75)は、降り続く雨を不安そうに見つめます。
理髪店を営む・松本健治さん:「(Q.これだけ昼降って、さらに夜また降る予定ですけども)それが一番恐ろしい。いつ、山が崩れてくるかわからない。めったにないと思うけど、それがやはり恐ろしい」
実は、先月の大雨で土砂崩れが起きたので、この先の道は、いまも通行止めです。
理髪店を営む・松本健治さん:「雨が上の方で降れば、川の増水がひどい。こっちは下流ですから、被害を受けやすくなる」
福岡県添田町では、1時間に54.0ミリの雨を観測。6月の観測史上最大です。
朝倉市には、土砂災害警戒情報が出されています。
避難した住民:「きょうも、朝から用意して、ここに来るからと思って。避難すると思って、朝から用意してました」
避難した住民:「布団というか、下に敷く分だけですけど、長引くかはわからないけど、平成29年のときが怖かった。だから避難しました」
朝倉市の、誰もが忘れていません。6年前の、ちょうどこのころ、九州北部豪雨で多くの犠牲者が出ました。
梅雨前線に向かって、湿った空気が大量に流れ込む状況は、今回と同じです。当時、豪雨をもたらしたのは“線状降水帯”でした。
7月1日の午前中にかけて九州には、線状降水帯の予測情報が出されていて、災害発生の危険が急激に高まるおそれがあります。九州の雨のピークは、30日夜から7月1日にかけてです。
気象庁・立原秀一主任予報官:「前線が停滞する可能性がある。前線の位置、活動状況によっては、大雨が続く可能性がある」
雨は、九州だけではありません。
能登半島では、降り始めからの雨量が100ミリに迫るところもあります。
先月5日、震度6強の地震に襲われた珠洲市。まだ、復旧の途中です。地震で地盤がゆるみ、土砂災害の危険性が一層強まっているため、朝から大雨警報が出されています。
住民:「雨、降ったらやっぱり怖い。家の裏も大きな雨が降ったら、崩れる可能性があるので心配。大きな雨が降ったら、避難するしかない。崩れないように祈っている」
夕方になると、再び、雨が。
先月の地震で被災した中明子さん:「地震だけでも本当にショックなのに、線状降水帯が来たらどうしようと眠れなかった。ダブルパンチですよね」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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