「首にロープが巻かれ…」ロシア軍撤退の街の“惨状”ウクライナ軍反攻 東部へ進撃(2022年9月20日)

「首にロープが巻かれ…」ロシア軍撤退の街の“惨状”ウクライナ軍反攻 東部へ進撃(2022年9月20日)

「首にロープが巻かれ…」ロシア軍撤退の街の“惨状”ウクライナ軍反攻 東部へ進撃(2022年9月20日)

9月に入ってからウクライナ軍の反転攻勢が続いています。戦争研究所は、東部でウクライナ軍の進撃が続き、ルハンシク州の一部の村では、奪還が始まっていると分析しています。セベロドネツクや、リシチャンシクも奪還となると、戦況は再び大きく動くことになります。
アメリカ戦争研究所:「ルハンシク州の北部で、占領地からロシアの協力者や、親ロシア派の住民が逃亡している」

防衛省防衛研究所・長谷川雄之氏:「ロシア側が、一番強調しているのが『東部2州の一方的な国家承認』。東部2州は特別な意味を持つわけです。“そこがウクライナによって奪還される”。インパクトは非常に大きい。作戦の変更となると、プーチン体制としても“戦争の目的”が不明瞭になってくる」

ロシア軍の劣勢は南部でも伝えられていますが、劣勢になればなるほど、民間施設が標的にされます。ミコライウ州では、原発がミサイルで攻撃されました。
エネルゴアトム・コチン社長:「ミサイルは、3つの原子炉から270メートルの地点に落ちた。原子炉を保護するものとの接続部分が爆風で損傷した」

間もなくロシアの本格侵攻から7カ月が経とうとしています。ウクライナの奪還地域は着実に増えていってはいるものの、その場所に足を踏み入れてみると、破壊と惨劇の痕しか残っていません。

長らくロシア軍が拠点にしていたハルキウ州のイジューム。乗り捨てられた装甲車の撤去など、復旧作業が始まりましたが、住民たちの表情は明るくありません。
イジューム住民:「(Q.住民とずっと連絡を取れないのか)ずっと連絡を取れていなし、今もそうだ」

イジュームでは、今、集団墓地の掘り返しが始まっています。少なくとも440人分です。すでに146体が掘り起こされました。
ハルキウ州・ソロコフ検察官:「ある軍人の手は後ろで縛られていた。別の遺体は、首にロープが巻かれ、手足が折れていた。背中に散弾の傷があった女性や、地雷による傷がある遺体もあった。ナイフで刺された傷跡が残る遺体もあった」

ハルキウ州では、ほかにも複数の集団墓地が見つかっています。

悲惨な現実と向き合いつつの奪還ですが、ロシア軍の前線は、崩壊し始めているのでしょうか。
防衛省防衛研究所・長谷川雄之氏:「ロシア軍側がブチャに続いて、イジュームでも同じことをしているとなると、プーチン側も、軍のコントロールができていない。当面は、一進一退になる。東部の2州については、ロシアが占領を続けてきたので、簡単に奪還するのは難しいが、今の勢いを見ると、ウクライナ側も領土奪還を引き続き進めていくのではないか」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2022
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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